チコのCOFFEE TIME

「今が一番しあわせ!」と感じながら 大好きな時間を過ごしている大阪のおばちゃん?(お婆ちゃん)です。

加藤則芳著「メインの森をめざして」を読み終えて

2016年11月08日 22時40分56秒 | 日記

  山登り仲間が「『メインの森をめざして』を読まない?アパラチアン・トレイル3500kmを歩いた紀行本よ」と行ってくれました。おもしろそうと思って貸してもらいました。本を受け取ってびっくり640ページもの分厚い本です。開くと小さい文字が2段になってびっしり書かれています。思わず「重た!」と言ってしまいました。圧倒されてしばらく眺めていましたが、少しずつ読み始めました。
 アパラチアン・トレイルはアメリカ合衆国東部のジョージア州からメイン州にかけての14州にまたがる約3500kmの長距離自然歩道です。自然歩道と言っても大きな山を幾つも、幾つも越えなければなりません。スタート地点ジョージア州・スプリンガー・マウンテンから3500km歩き続けてメイン州のマウント・カタディンを目指すのです。一気に踏破するには4カ月から5カ月歩き続けなくてはなりません。途方もない距離を歩きながら何度も体調を崩し、歩き通せるかと不安を抱いたり、気力が萎えそうになったりなったりします。そんな中、人里離れた美しい自然は心を癒し感動を与えてくれます。そして出合ったハイカーたちと結んだ友情はかけがえの無い物になり、ゴールを迎えます。
 ゴールした感想を「自らに課題を課し、それに向かいひたすら努力を重ね、それを乗り越えて得られた時の達成感は、その人の人生にとってとてつもなく大きなものになる」と書かれています。彼の言葉は心に強く響きました。

  
加藤則芳さんはアパラチア・トレイルを踏破されてから5年後に難病(筋委縮性側索硬化症)を発症しその3年後に亡くなられました。63歳でした。とても残念です。写真はネットから拝借しました。