《ベートーヴェンが試みた型破りの名曲たち》として「月光」と「テレーゼ」を教わりました。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770年~1827年)はドイツの作曲家 バッハ等と並んで最も有名な作曲家の一人です。日本では「楽聖」とも呼ばれ 作品は古典派音楽の集大成かつロマン派音楽の先駆けとされています。数多くの代表作の中、ピアノソナタの「月光」と「テレーゼ」をピアノ演奏と共に詳しく教わりました。
「月光」 ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27-2
1801年(30歳)に作曲され、一般的には「月光ソナタ」として知られており、ベートーヴェンの三大ピアノソナタの一つです。「月光」という標題は作曲者の意図とするところではなく、彼の死後、第一楽章について、「湖の月光が波に揺らぐ小舟のよう」とコメントされたことに由来しています。月の光のような印象があるのは 第一楽章のみで、第二楽章、第三楽章と次第に急速なテンポになり、リズム感と深みのある演出で終わります。
「テレーゼ」 ピアノソナタ第24番 嬰ヘ長調 作品78
1809年(38歳)に作曲され、伯爵令嬢テレーゼ・ブルスヴィックに捧げられた曲です。彼はブルヴィック家とは親密な関係(この時期婚約関係にありました。)でピアノの教え子でもあったテレーゼから贈られた彼女の自画像の返礼に作曲しました。彼はこの自画像を誰にも見せず、生涯大切にしていたそうです。この作品は二楽章構成でされていて、彼の作品の中でも比肩することのない情緒をたたえています。二楽章構成の私的な雰囲気を残す作品です。
ベートーヴェンをめぐる女性たち
「女性の愛に恵まれなかった偏屈者のベートーヴェン」は彼の虚像です。
少年のころから美形でおしゃれでプライドの高かった彼は、品位の高い女性に惹かれる傾向があり、彼の周りに登場する女性には「伯爵夫人」や「男爵夫人」などの称号がついていることが多く、以外とプレイボーイだったそうです。そして多くのロマンスを経験しています。結ばれる望みの薄い恋ほど熱くなったようです。
本岡先生はピアノ演奏を交えながら笑顔で講義されます。とてもチャーミングです。多くの受講生が先生のファンです。
質問には丁寧に答えて下さいます。 今日の楽譜集と参考資料です。