昨日は高大の日でした。授業内容は、滝廉太郎の生涯と作品についてでした。
滝廉太郎は、名前を知らない日本人はいないほど有名で、「花」や、「荒城の月」も余りにも有名で、知らない人の方が少ないのではないのでしょうか?
滝廉太郎は早く(23歳)に亡くなりましたが、日本における本格的な作曲家第一号とされ、後世に歌い継がれる名作を多く作曲しました。ピアニストとしてデビューする(19歳)と共に後進の指導あたりました。作曲活動としては「荒城の月」「箱根八里」などを発表し、ヨーロッパ音楽の様式を日本に移入した洋楽創期の先駆者です。
「春のうららの隅田川~」で始まる「花」は日本歌曲の最初の曲で、邦人が作曲した最初の合唱曲です。春の訪れを伝える日本の原風景で、桜の花が満開に咲いた隅田川の長堤が目に浮かぶようです。
「荒城の月」は日本を象徴する歌として、今も歌い継がれている名曲です。土井晩翠の作詞で「中学唱歌」として作られました。生まれ育った仙台の青葉城をイメージして書かれたと言われています。
全員で「花」の合唱をしました。先週は「アメージング・グレイス」を歌いましたが、その時よりずっと上手く歌えたと褒めて頂きました。
先生のピアノ演奏は滝廉太郎がドイツ留学をする前(22歳)に作曲した協奏曲「メヌエット」と肺結核を病み帰国してから(23歳)作曲した「リグレット」でした。「メヌエット」は日本で最初に生まれたピアノ独奏曲で転調が美しい日本的味わいを持つ曲です。「リグレット」は遺作で、不安や怒りが感じられる激しく悲愴な作品です。
DVD「わが愛の譜」のワンシーンです。 休憩時間に質問をする受講生です。丁寧に答えて下さいます。
滝廉太郎の資料です。CD・DVD(滝廉太郎物語)・楽譜(全曲集)・伝記を参考に授業が進められました。
放課後、班で大阪城公園を散策しました。ツツジが見ごろでした。