切腹は本来死ぬのが目的ではない、というのを本か何かで読んだことがある。腹の中を見せて、汚れていないこと、赤心(嘘、偽りのない心)を示すという意味があったらしい。実際内臓が見えるまで腹を切れば出血もするだろうし、現在の医療水準ならともかく昔ならそれだけで命に関わることになっただろう。なので、命がけで(潔白を証明できれば死んでもかまわないというぐらいの気持ちで)自分の潔白を証明するみたいな意味があったんだろう。
しかし普通切腹というのは自殺や昔の刑罰の手段として知られている。死ぬことを前提に行うものということだ。自分が描くイラストも、多くはその後死ぬことを前提にした場面を描いている。しかし、内臓が見えない程度に腹を薄く切るだけではもちろん死なないし、苦痛もそれほど激しくないと思われる。新選組の原田左之助のように腹を切った傷があるけど元気にw暮らした人もたくさんいる。死ぬことを前提にした切腹だけじゃなく、そうじゃない切腹絵も有りなんじゃないかと思う。
前置きが長くなったが、今回描いてみたのは死なないことを前提にした切腹。度胸試しのようなもので本当に見事一文字に腹を切った少年を描いた。
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苦痛に耐えながら、度胸試しを強要した相手を睨み返しつつ余裕の笑みを浮かべている、という感じ。ふざけ半分で切腹を強要した方は、この状況にかなりヒいてると思う。(もしくは何とも言えないエロチシズムを感じて勃起してるかもw) 少年は切った腹がよく見えるように両手を膝について背筋を伸ばしている。シャツは前を肌蹴るのではなく捲り上げてみた。こういうのもけっこういい。前回挫折した半袖シャツにも再度挑戦、今回はうまく描けた方だと思う。前回ズボンのベルトを外して前を開け下腹を充分に見せた方が‥、というコメントを頂いたのでズボンはこんな感じにしてみた。
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