丹波の国は篠山の、篠山城と福知山城に行ってきた。篠山城にはちょうど3年ほど前に行ったことがある。
篠山城は1609年に築城された、親藩である松平氏の城。縄張奉行に藤堂高虎(築城の名手)、普請総奉行に池田輝政(姫路城を作った人)を迎えて行われた贅沢な天下普請で、わずか1年足らずで完成したという。直線と直角を多様した縄張りの、典型的な徳川の城だ。
篠山城跡には水掘と石垣がよく残っている。天守や櫓や門のような建物は明治の廃城令で取り壊されてしまった。唯一取り壊しを免れた大書院も昭和19年火災により焼失してしまった。3枚目の写真は平成12年に復元された大書院。
本丸(城の中心部)の中の殿守丸と呼ばれていた一角には神社があり、2人の城主が祭られている。
1枚目の写真、御神木(?)の切り株に屋根が乗っかっている。2枚目、真っ赤な紅葉の落ち葉が血の海のようになっていた。3枚目、本丸南東の角に天守台はあるが、一度も天守が建てられたことはない。天守が一度も建てられたことがない城はけっこう多いんだけど、なぜかそんな城に観光目的の模擬天守が建てられたりすることもある。
復元された大書院の中には、復元模型も展示されていた。復元模型を眺めるのも城巡りの楽しみの一つ。篠山城には、写真3枚目の手前に見えるコの字型の水堀と土塁で形成された「馬出(角馬出)」と呼ばれる防御施設が今でも残っている。
大書院に展示してあった資料の中に、2007年正月に放映された「白虎隊」のロケが篠山城で行われた時の写真を発見!会津が新政府軍に降伏するシーンの撮影に使われたそうで東山紀之や山下智久も来たらしい。もっと目立つように展示すればいいのに…!
城の裏口(?)から入ったので、玄関から出るかたちになってしまった。写真3枚目の右端の辺りに城の玄関である大手門があった。
昼に篠山市街で食べた篠山名物(?)「デカンショうどん」。味噌仕立てで根菜やキノコがいっぱい入っていたが、肉は猪じゃなく豚だった。篠山のメインストリートは観光客でごったがえしていた。今回は廻らなかったが、城周辺の武家屋敷や商家が残る地区では、最近水戸黄門のロケも行われたそうだ。
これ以外の写真はフォトチャンネルにまとめた⇒
長くなるので福知山城の写真は次回に。
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