今日は三島事件からちょうど40年目にあたるそうだ。書店には三島由紀夫の関係書籍が並んでいるらしい。ちなみにこの人の著作で、ちゃんと読んだことがあるのはいまだに「憂国」だけだ。
朝のNHKのニュースでもそのことが報じられていたが、女性アナウンサーは「~三島由紀夫は自ら命を絶ち…」というような言い方で、「割腹」とか「自決」みたいな言い方はしていなかった。それがなんとなく違和感があった。
演説のあと自殺したことには違いないんだけど、自殺方法が「割腹」だったということに色んな意味とか情報が含まれていると思う。短いニュース原稿の中に情報を詰め込み過ぎないように、という配慮なのか。それとも血なまぐさい表現を避けたかったのか分からないけど。
本人は老いることを恐れたと言われているが、もし生きていたら今年で85歳。そういう年代の人なんだと改めて認識する。今も健在の自分の祖母と同年代。
仮面の告白 (新潮文庫) | |
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花ざかりの森・憂国―自選短編集 (新潮文庫) | |
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