続・切腹ごっこ

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人間五十年

2011-02-12 | ★レビュー(映像)

 織田信長という人は実際はどんな人物だったんだろう?

 小説、芝居、漫画、映画、大河ドラマをはじめとしたTVドラマ等々で、今までに何回となく描かれてきた信長像。恐ろしくて、カリスマ性があって、合理的で、天才肌で、凡人には理解し難く、おしゃれで、新し物好きで、センスがあって、キレ者で、何ものにもとらわれない、孤高の人。自分が見てきた信長ってなんとなくそんなイメージなんだけど。
 もしかしたら、もっと凡人ぽい人だったのかもしれないし、逆に他の戦国大名もみんなこんな感じの人だったのかもしれない。

 ドラマで初めて見た信長は、大河「信長 KING OF ZIPANGU」の緒方直人の信長だったと思う。頭が良くて、自分のことを理解できずついて来れない家臣をいつも叱責してたイメージがある。穏やかに笑っていたと思ったら、次の瞬間には火がついたように怒ってるというか。でもブチ切れたりとか、暴力的な怒り方じゃなかったような気がする。無能とか怠惰を一番嫌ってた。ちょっと冗談通じなさそうだった。
 その後も「秀吉」「利家とまつ」「功名が辻」「天地人」「江」と、色んな信長が出てきたが、やっぱりその人物像は主人公との関係に左右されるようだ。

 「」のトヨエツ信長は、江の前では戦国大名ではなく“おじさま”だった。真上の“親”とは違う、斜め上の存在“叔父”。血の繋がりはあるけど親ほど責任が重くない、でも全くの他人とは違う自分の味方、という存在。
 強くてオシャレで天下人、最高にカッコイイ憧れのおじさま。今までとはちょっと違う面を見せる信長だったと思う。

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