久々に双眼鏡ネタを
久しぶりにニコン10X702型に7X50SPの接眼ユニットを取り付けた物をバラした。
問題は、もう少し光軸調整を追い込みたかったから
いざバラすと、そもそもすんげー汚い双眼鏡なので、これ以上汚れては困るので、あまり大げさにはやらないことに。
まぁ、支障の無い範囲くらいで。
さすがに7cmの口径は明るい、まぶしいです。
フラットナーがついているので、視野周辺までビシッとしています。
星見にはやはり口径が命ですからね。
さて、で本題
まずは写真
左は10x70SPモドキ
右は、8X40DCF
1980年初等に誕生したバブル時代の双眼鏡です。
ジウジアーロのデザイン、金属むき出しの本体、最高を意味する赤いライン、贅沢な光学系と全てにハイクォリティな双眼鏡なのです。
で、私は以前にコイツを酷評いたしました。
はい、実用としてはちょっと・・・
ですが、すでに30年近い年月を経て、セミアンティークの部類に入れてもいいんじゃない?
そして、何よりこんな贅沢な双眼鏡は世界中何処を探しても、作られないのではないのでしょうか?
アイレンズはすさまじい曲率を持っています。
フラットナーを併せ持った視野レンズの5枚構成、一見エルフレではありますが、そこはニコン、改良タイプとして作られています。
対物は3枚玉で、保護レンズを合わせ4枚構成です。
なんと片側11もの硝子構成、対物移動式フォーカス、マイクロメーターとは言わないまでも、滑らかなフォーカシングダイアル、対物プロテクター、ハンマートン塗装などなど、今時ではあり得ない重厚感、そして存在感のある双眼鏡です。
しかも、今なら・・・・安く買えますぜ!
単純に光学的要素からしたら、現在の双眼鏡に軍配はあがりますが、メタリックな雰囲気を持ち、いかにもお金がかかっていそうな佇まいは、持つ物を魅了することでしょう。
わざわざメカニカルにした銀塩時代のカメラに通じる、操作する喜びをオーナーに与える双眼鏡なのです。
持ってみると、意外に軽く感じるのですよ、バランスが良いので。
今の内に押さえておきたい双眼鏡だと思います。