・栗烈( りつれつ )
・栗( きび )しい
【栗烈】 皮膚がぴりぴりするほどの寒さ。「慄烈」とも書く。
リツ、リ
きび(しい)、おのの(く)
栗
【解字】象形文字。甲骨文は、くりのいががついている木の象形で、くりの意味を表す。
- くり。ブナ科の落葉高木。
- みのる。よく実る。
- きびしい。いかめしい。「厳栗」
- さむい。「栗烈」
- ふるえる。おののく。恐れる。「戦栗」
- つつしむ。おそれつつしむ。「栗栗」
<新漢語林より>
知ってる言葉といえば、せいぜい 栗(くり)と団栗(どんぐり) ぐらいなもの。
熟語並べてみて、あぁ、と思い出したのが 栗鼠(りす)。
植物の名と動物の名だけです。
でも、上の字義に聞き慣れたものがひとつあった。
「戦栗」せんりつ
あれ? わたしが知ってる字と微妙に違う。
そうです、「戦慄」はこちらが普段目にする漢字です。
孔子の論語には、「戦栗」という熟語が出てくるようですが、現代では「戦慄」の方が一般的みたい。
慄
音符の栗は、いがのある栗の意味。いがを見て心の中でおそれる、一般におそれる・おののくの意味を表す。
これで思い出しました。
「栗」と同じく、「戦」も ”おののく” と読むことを。 本当は逆のキモチ:戦
もうひとつ、こんな四字熟語も。
「戦戦慄慄」 ⇒ 恐れつつしむさま。また、びくびくしてふるえ恐れるさま。