
白い霧の 帷 に包まれた。
イ
とばり、かたびら
帷
【解字】形声。巾+隹。音符の隹スイは、圍(囲)に通じ、めぐらすの意味。めぐらせた布と、とばりの意味を表す。
- とばり。たれぬの。たれぎぬ。カーテン。
- ひきまく。まんまく。
- 車の覆い。また、柩の覆い。
- おおう。かくす。
”とばり” というと「帳」の方が知れ渡っているようです。
では、「帷トバリ」と「帳トバリ」の違いはなんでしょう。
字義からいえば、
「帷トバリ」 ⇒ 囲い巡らす。周囲に巡らす垂れ幕。(帷幄)
「帳トバリ」 ⇒ 長く張る。長い垂れ幕。(緞帳)
なので ”夜のとばり” は、「帳」だと思います。
ちなみに「帷幄」は作戦計画を立てるところ。本陣。本営。
「帷=垂れ幕」「幄=引き幕」
ところで、わたしが興味を持ったのは、こちらのほう。
かた‐びら 【帷子】
《袷(あわせ)の片枚(かたひら)の意》
1 裏をつけない衣服の総称。ひとえもの。
2 生絹や麻布で仕立てた、夏に着るひとえの着物。
3 経帷子(きょうかたびら)。
4 几帳や帳などに用いて垂らす絹。夏は生絹(すずし)、冬は練り絹を用いた。
帷子が片枚(かたひら)なんて、素敵だと思いませんか。
こんな当て字・訓読みなら大好きです。
帷子に用いる生絹(すずし)も1級配当でしょうか。
初めて耳にする言葉です。
夏に着る、薄くて軽い衣服なので、<涼しい> が語源なような気がします。
スズシもネリも男の人はあまり馴染みがないでしょう。
生絹:生糸(灰汁で煮ない=練らない)で織った布。
練絹:灰汁で煮てニカワ質をとり、軟らかくした布。
なんだか、以前書いた記事を彷彿させてくれます。
羅、紗、絽、絅ベール、繻サテン・・・
織り方の違いなんてわかりません。
http://blog.goo.ne.jp/sh_tech/e/e42ed7657af0bf6c426e18355ada1071