自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

2015グロース日記 「小人のおじさん見たことある」

2015-08-23 06:02:58 | グロースキャンプ
15:30 ヌプカに到着


荷物をまとめた後に、高原の一番てっぺんにある銅像広場に集合。


ここには士幌の農業を発展させた3人の銅像がある。


だから、銅像広場。


子どもたちが一番最初にやる実習は、「 テント設営 」


時間を決めて、初めてのテント作りを始める。


何度か設営した子供もいるため、いつもよりも手際がいい。





中学生や小学校高学年が多いせいか、いろんな実習がテンポよく進む。


今夜の食事は、飯盒で炊いたご飯と、サポーターチームが作るトン汁。


米とぎ隊を募集する。


手を挙げたのは、6年になったYUT。


そして初参加の、TKMとJNY。


米こぼすなよ!


そう注意すると、慎重に米をとぎ始める。


やったことないその手際は、お世辞にもうまいとは言えないけれど、大事なお米をていねいにといでくれました。


もちろん、流しには、大量のコメが流れていきましたが。


他の子どもたちは、高原に隠れたイントラ探し。


次第に夕暮れが迫ってくるなか、おいしいトン汁も、おいしいご飯もたけた。





18:30


「 いただきます! 」 の声とともに、持参したレトルトをおかずにうまいメシを食う。


高原から平野を見下ろすこの場所で、子どもたちとわいわいがやがやと過ごすのは、格別の味わい。


食事が終わると恒例のHABITAの実習。


これは、昼間に見た農村自然公園のデッキから見た 「 ふきの畑 」 を体で表現する実習。


大きく広げたふきの葉や、風に揺れる木々の枝、飛び交う小さな虫たちを、グループで表現していく。


「 ふきって知っているか? 」


「 しってるー 」 子どもたちの声が高原に響く。


北海道にはコロポックルと言うお話があって、ふきはそのコロポックルのおうちなんだよ。と、民話の話をしたときのこと。


「 おれ、小人見たことある 」


突然の声の主は、THT。


「 お風呂に入ってたら、排水のところから、這い上がってくる手があったので、それを引っ張り上げたら、裸のおじさんだった。 」


「 どうしたのそのおじさん 」


「 ほうり投げて、外に捨てた 」


大爆笑のこの話、「 ウソだろ 」 とはだれも言わない。





ボクはファンタジーが大好きだし、ファンタジー以上におかしなことや不思議なことが現実の世界に起きていることを知っている。 


思わずボクは、


「 オモシローイ! THTの話、ほんとだと思うひとぉ―? 」


「 ハーイ!!! 」


ほぼ全員が手を挙げた。


何となく、ホッとした。


こういったことを馬鹿にするのでもなく、聞き流すのでもない。


ちゃんと受け止める子どもたちや、そのイメージの深さに感動する。


そしてこのHABITA


なんと、THTのチームは、ふきの畑の場面から知らないうちに、小人のおじさんの話にまで発展していく。


自由なイメージと、それを自由に表現していく子どもたちが、ボクたち大人のココロも自由にしていってくれる。


高原には、気持ちのよい風と共に、ボクたちの大きな声や笑い声が響き渡っていた。


今夜は、テント。


起床時間はボクが決めるけど、寝る時間は子どもたちが決める。


10:00に寝ることを決め、「 おやすみなさい 」


そのあとに、ボクたちは、リーダーとのミーティング。


リートレに参加した5人とボクのミーティングは、今日を振り返り、明日の備える大事な時間。


初日から、十分に楽しんだし、問題も特におこらなかった。


それでも、5人のリーダーは、それぞれに反省し、チームの子どもたちの事を思いやる。


われら、全力少年少女隊!


一日お疲れ様でした。


士幌高原の夜の静寂は、都会では味わえない。


子どもたちとにぎやかに過ごしたあとに残る、この静寂は、都会では味わえない贅沢だ。



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