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自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

『ベーグル・チームの作戦』 E.Lカニグズバーグ

2010-04-01 06:48:58 | 児童文学
ボクには、年の離れた兄貴がいます。


8歳も離れているので、子どもの頃は、相手になりません。

ケンカすると、必ず負けます。


ぶとうとしても、軽くかわされてしまうし、言葉でもかないません。

何度悔しい想いをしたことか。

でも年が離れていると、相談にも乗ってくれます。

そんな兄貴ももうすぐ年金生活者になろうとしています。

40年くらい前に、コンピューターのソフトの技術を学び、それ以来ずっとその分野の仕事です。
かなり先駆的な人です。


『ベーグル・チームの作戦』E.L.カニグズバーグ

マークと言う少年は、どこにでもいるような普通の少年。

なんでも張り切ってやるママと、堅実なパパ。
そして優秀な、年の離れた兄スペンサー。

このままが、何を思ったか、マークが所属しているリトルリーグの監督を引き受けてしまったのです。

ままいわく「大リーグの大大大ファンだから、野球の事は名でも知っている」のです。

(コノジョセイノオモイコミガドレホドチキュウヲスクッテキタコトダロウ)



そして、ママは、優秀な兄スペンサーをコーチとして引きずり込むのです。

ドラマチックな物語ではないのですが、マークの視点で語られる、家族、兄弟、友情、ライバル、そして試合・・・・。

カニグズバーグと言う人は、子どもの視点で語るのが本当に素敵です。

久しぶりにカニグズバーグの作品を読みましたが、『グローディアの秘密』も、『魔女ジェニファとわたし』も、この「子どの心」を見事に語っています。


子どもの心は、大人のボクたちの中にも存在しています。
大人になったからと言って、決して消えてしまったわけではありません。

ただ、社会の中で、その子ども心を発揮する場面が極端に少なくなってしまっているのです。

この「子どもの心」を取り戻すことで、多くの心理的な病は、ずいぶん改善されるとボクは信じています。

クエストの講座でも、もちろん子ども未来研究所の各教室でも、このことはかなり大事にされています。


今、千桂子先生のブログ「ワタシらしさが花ひらく」に、聖路加病院小児科病棟でのアートセラピーの様子が掲載されています。


たとえ病気の子どもでも、やっぱり彼らは輝いています。


今日は4月1日。

日本人にとって「始まりの日」ですね。


さぁ、ウキウキワクワク子どものような気持ちで出かけよー!




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