自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

グロース日記2日目その3

2012-08-19 06:49:14 | グロースキャンプ
山登りの前に、ちょっとした事件が起きました。


昨晩の飯盒すいさんの時から、おそろいのバンダナをどこかに落としたと首をうなだれていたケンイチロウ。


もう一人、帽子がないと訴えるコウタ。


グロースでは、バンダナと帽子は必携品。


昨晩のイントラ探しの最中にどうやら無くしたらしい。


特に帽子はかぶっていないと、しばしばにどやされます。


さて、ケンイチロウは、もう6年生。


「無くした」では済まされない。


「どうするんだ!」


「・・・・・・」


沈黙です。


帽子を無くしたコウタは2年生で初参加。


そんなにオオゴトになるとは思っていません。


しばしばチャレンジも、どちらかと言うと、コウタよりもリーダ-やサブリーダーに向けられます。


「お前たち、このバンダナがないことと、帽子がないことをどうするつもりなんだ!」



「・・・・・・・・」



全員沈黙が続きます。



そしてしばしばの一言!


「全員で探して来い!30分以内だぞ!さっさとイケー!」


子どもたち全員が、高原に向かって小走りに動きはじめます。



ものの5分もたたないうちに、高原に大きな声が響き渡ります。



「あったー!バンダナ見つかった―!」


あとは帽子だけです。



昨晩、本人とグループに聞いたところ、イントラ探しの最中はかぶっていたという子供と、かぶっていなかったという子供に分かれています。



そもそも、グロースの最中は、常に帽子をかぶることは当たり前。



リーダーのユカコも当然知っています。



イントラ探しの実習の際に、ボクは飯盒すいさんの炭起こしをしていたため、実際がどうだったのか確認できていませんでした。


時間が迫ります・・・・・そしてついに・・・時間切れ。



全員がうなだれて帰ってきます。



集合をかけ、この体験を全員で受け止めます。


野外の活動では、たとえ何十人いたとしても、チームの中で起きたことは全員で共有していきます。


大自然を相手のこのセミナーでは、何事もなく実習が進んでいくことよりも、「何か」が起きた時の学びのほうが大きいこともよくあります。


コウタもしゅんとしたままです。


子どもたち全員が緊張した面持ちです。


ウッディがサポートします。


予備で持っていた帽子を差し出します。



もちろん、本人から「貸してほしい」と言う申し出の元に。



「クサクナイノ?」



誰かの一言で、緊張が解け笑いごえが高原に響きます。



それにしても、コウタの帽子はどこへ?


山登りはなかなかハジマラナイ(^^)






最新の画像もっと見る

コメントを投稿