繁浩太郎の自動車と世の中ブログ(新)

モータージャーナリストとブランドコンサルタントの両方の眼で、自動車と社会をしっかりと見ていきます。

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2015-08-26 17:21:57 | 日記
ダウンサイジングターボとハイブリッドどっちが良いの?

ホンダは4月に発売した「ステップワゴン」にダウンサイジング・ターボエンジンを搭載した。
さらに、ミニバンやセダンなどガソリン車の大半に採用することを決めたそうな。
ダウンサイジング・ターボエンジンは元々独フォルクスワーゲン(VW)など、欧州の自動車メーカーから出たコロンブスの卵的な技術でした。
考えたら、ダウンサイジング・ターボエンジンは気筒休止という技術と考え方は近く、普段の馬力がそんなに必要ない走行では、排気量の小さなエンジンで走り、馬力が必要な時にみかけの排気量を増やして(馬力を増やして)走るというものです。
ただ、気筒休止エンジンの大きさは排気量の大きい時を正にしたもので、ダウンサイジング・ターボエンジンは排気量の小さなエンジンを正にして、必要なときにターボという技術で・・、後者のほうがちょっと賢い感じですよね。
さらに、「電池」等を積んでいるハイブリッドと比較するとダウンサイジング・ターボエンジンはコストが相当安くて済みそうですね。
また、ハイブリッドカーはご存知のように減速エネルギーを「回生」して、バッテリーに貯めて、必要なときにモーターを駆動して動力にすることにより燃費をよくしています。
つまり、簡単に言うと下り坂や、減速の頻度が少なくて、一定速度で走っていたりすると、「回生」しにくく燃費効果が出にくいということになります。
そういう意味では、平らなヨーロッパ大陸やアメリカ大陸の高速道路を一定速度で走るには、ハイブリッドよりダウンサイジング・ターボエンジンの方がコストも走りも考えて効率良さそうですね。
しかし、ホンダは今まではハイブリッド技術を量産車の燃費技術の柱にしてきていたと思うのですが、ここへ来てダウンサイジング・ターボエンジンにも積極的になりはじめたと言う事ですね。
後追いが嫌いなホンダも背に腹はかえられないのかな?(笑)

ミニバンやセダンなどガソリン車の大半に採用することを決めたという事は、普通のエンジンとダウンサイジング・ターボエンジンとハイブリッドカーと選択肢が増えて、ユーザーにはありがたいですが、もしハイブリッドの数が減るととしたら、逆にコストは上がる方向になっていくので、少し心配ではあります。

私個人的には子供の頃から、「電池はすぐ減って高いので電池のおもちゃはダメ、ゼンマイのものにしておきなさい」(時代がバレる)と父親に言われ続けたトラウマで、電池は苦手ですから、ダウンサイジング・ターボエンジンは歓迎ですね。



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