毎年、冬になると長さ1メートル程度に切った広葉樹を原木(ほだ木)としてシイタケ栽培をしています。今、1昨年の春に種菌を接種した ほだ木へシイタケが芽を出し、この時期に毎日収穫しています。
一般的に、ほだ木は作業性を考え、直径10~15センチメートルの樹を利用する事が多いのですが、シイタケを販売目的で生産するわけではないので、1本の樹を余すところなく、根っこの太いところ直径20~30センチから、先端の10センチまでを使っています。
太めのほだ木からは、形の大きなシイタケが育ち、写真のように取り遅れしまうと、傘が開いて巨大なシイタケを収穫することになる場合があります。
日本を代表する食用キノコとしてシイタケは親しまれていて、かつては秋の味覚の代表格でしたが、通年収穫できる人工栽培が確立してきて、どの季節でも流通しています。
日本が世界の中でも長寿国なのは、食生活にその一因があるといわれ、季節感や新鮮な素材の持ち味にこだわったヘルシーなメニューのためだとも言われているようです。
シイタケは和食に合い、代表的なものに、すし、お吸い物、天ぷらなどの揚げ物、うどん、そばなどに用いられ、風味や歯ざわりを生かして調理されています。 また、遠火で あぶり焼き、鍋料理、すき焼き、茶わん蒸し、炒め物などにして食べています。