明治維新以降、郵便制度が確立し、郵便ハガキが発行されるようになって、年賀状が急速に広まったといいます。欧米ではクリスマスカードで新年の挨拶を済ましてしまうので、年賀状を出す習慣はないようです。
総務省が郵便料金の値上げを審議会に諮問したと新聞報道を見ました。封書は110円、はがきは85円、消費税による値上げを除けば、封書の値上げは約30年ぶりとのこと、郵便物の取扱量は減少の一途で、およそ20年前から半減したと言います。
スマホメールなどで、近頃はペンを持ち紙に書くことが減りました。取扱量の減少は納得です。さらに人件費や燃料費の高騰も理解でき、この事業には同情すら沸いてきます。
永い間、年賀状だけのお付き合いとなってしまった人の家族から、喪中のハガキをもらうことがあります。「喪中」は年賀状を控えるという、当たり前の「しきたり」が行われ、故人の冥福を祈り、行動を慎み、近親者は晴れがましいことや派手な行動を控えようとします。
年賀状の宛名を書いていると、その人との出会いや、苦楽を共にした仕事、旅行や一緒に酒を飲みに行ったこと、転居したことなど、昨日の様に思い出されます。無沙汰をしている人には、特に年賀状を出しておこうという気持ちが湧いてきます。
年末は、何となく慌しいのですが、こんな時こそ落ち着いて物事に接したいものです。今日は冬至、「湯がき湯飲み」という習慣があり、ゆず湯に入り温かいお茶や湯を飲み、体を温めてカボチャ料理を食べ、今夜は家族や友人と楽しい雰囲気で過ごしたいものです。