8月 は「 道路ふれあい月間 」で、きょう8月10日は「道の日」です。1986年 (昭和61年)に道路 の意義・大切さのため 旧 建設省(現 国土交通省) によってと制定されました 。普段は当たり前のように、何も意識しないで利用している道路について、考えてみたいと思います。
日本の道路は左側通行で、諸外国では右側通行が多いようで、なぜかは諸説があるようですが、決め方は実に単純だったようです。人は右利きが多く、日本では江戸時代から刀は左の腰に下げ、西洋では拳銃を右の腰に下げることから、すれ違いざま触れて争いになることを避けるためだったとか・・・。現在なら通行の安全を考え台風で倒れる電柱や電線など、なぜもっと早く地下に埋めなかったのかと思うのです。
安全と言えば、車で走ると気が付くのですが、山道でカーブを曲がると、片勾配(かたこうばい)、バンク (bank)の不足を感じ、事故になりかねないと思うことがあります。もちろんスピードを出さねば良いのですが、緩和曲線を十分にとれないS字カーブなど、バンクの不足やスピードの超過が発生し、走行の安定性や乗り心地が懸念されます。
バンクは鉄道ではカント (cant) と呼ばれ、軌道の曲線部において、外側のレールを内側よりも高くすること、またはその高低差のことで、道路の場合には「横断勾配」とも呼ばれます。
「人生は曲がった道を行くな」などと教えを受けますが、道路の場合、曲がった道では高低差のある場所が多く、横断勾配が正常なら快適な運転を促し、景色の良い所へたどり着けます。
もうすぐ来る「盆休み」は、道がどのようにして造られているかを意識しながら、安全運転をしたいものです。