人のことと言えば、時には「おせっかい役」を引き受けることがあります。他人の中に入り込んで世話をすることから、褒められる場合と、その逆で悪役となる場合もあります。
組織の人事を決める場合も、人事は人のこと、つまり「人事(ひとごと)」と表現するように、当人の希望もあるでしょうが、他人が決める方が良さそうです。組織の中で自分の人事を自分で決めようとするなら、客観的な分析を劣る場合があるから失敗することが多く、避けた方がよさそうです。
人事の目的は、組織を活性化し、目標を達成することにあり、「現状の客観的な分析」「課題や問題の解決」「優先度の高い施策の実行」など、戦略的な思考が求められると思います。
人のことをする人を「世話人」と言いますが、昔は結婚するとなると、仲人と呼ぶ「世話人」が二人の間に入って「お見合い」から「結納」そして「結婚式」へと進めて来ました。現在では結婚相談所やインターネットの紹介など多彩となり、それでも結婚に至らない場合があると聞きます。
就職も結婚と同様、職業紹介会社や公的なハローワークなどという組織が「世話人」の役割をして、情報の提供から求職者を求人会社へと結びます。満足な就職であれば褒められることもあれば、そうでなければ時として恨まれることも・・・。
成功も失敗も「運」が付きもので、失敗を恐れて世話をしないと、組織の活性化や結婚する人も、そして就職する人も増えません。世の中へ「幸せ」を運ぶには「世話人」を増やす必要があり、自ら手を挙げ続けようと思っています。