昨日まで2日間開いた日銀・金融政策決定会合で金利操作の運用を見直し、どうやらこれまで長期金利の変動幅の上限について0.5%程度としてきたのを、市場の動向に応じて金利操作をより柔軟に運用することを決めたようです。今後この先の金融政策枠組みについて、植田総裁がどう発言するのか注目です。
先々のことを見越した行動が取れる人を、「あの人には先読み力がある」と言ったりします。先を読むことは、とても難しいように思いますが、準備が万全であれば対応は容易だと思います。
かつての私の上司は、東京へ出張のため新幹線名古屋駅のホームで待ち合わせ、私は定刻より10分前に到着したのですが既に来ていました。訪ねると1時間前だとか、列車は何が起こるか分からないから、先読みするとこうなるとのことでした。先手を打つとは「仕事ができる人の条件」と教えられたのです。
囲碁も将棋も「先読み力」で勝敗が決まるといいます。ゴルフも、打順は原則ピンから遠い位置にあるボールから優先して打たせますが、ボールの位置で勝敗の先が読めるからで、不利な条件を認め先手を譲る、これが紳士の所作で美徳とされ、人気があるのでしょう。
「先を読む力」というスキルを持てば、一歩先に手を打つ、つまり行動できることを意味します。それには、事の目的を明確にすること、可能性の高い将来を推察する事、いったん決めたら集中して取り組むこと、ペース配分を知り高望みしないこと、環境の変化に対応できる体制を常に持つこと、などが一般に言われる「先見力」ではないでしょうか。
採用の面接試験でも、採用側の言い分、考え方に対して求職者は十分な準備が出来ているかどうかで採否が決定します。ビジネスでも先手を取るということは有利な立場に立てることで、電話1本でも、待つのではなく、かけることが大切なのでは・・・・。