レストランでカレーを注文すると、ご飯とカレールーが別々の食器へ出て来ます。それはライスカレーと呼び、私の家で作るカレーは、ご飯とカレールーが同じ皿に盛られていて、カレーライスと呼んでいます。カレーと発音しているのは日本だけで、和製言葉のようです。
子どもの頃、私の父は皿に盛られたカレーライスに、市販の「ソース」や七味唐辛子をかけて食べていたことがあり、カレーにこだわる人が見たら、「何と邪道な食べ方だ」と思うでしょう。辛い物が好きな父にとっては、子どもが食べるカレーライスでは、物足りなさを感じていたのかも・・・。
カレーの語源はタミル語のkari(カリ)がなまったものが有力だとか、「ソース・汁」と言う意味で、もともとは辛いものではなかったようです。私はカレーライスが大好きで、「一晩寝かせたカレーはおいしい」と、幾度となく食べます。
一晩寝かせたカレーは、野菜・香辛料に含まれる糖質やタンパク質、アミノ酸などの成分が微妙に絡みあうことで、独特の「コク」が生まれ、じっくり加熱されることで、突出したとげとげしさが減少し、全体のバランスがとれた、熟成された奥深い香りや風味となり成熟度が進むと言われています。
カレーの葉には、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンB6、カルシウム、鉄、カリウムが含まれていて、肝機能、目の健康、排便、発毛、高脂血症などに効くようです。
写真:押し花 陽子の作品