地方銀行再編が話題になっている。最近、面白い小説を見つけた。地方銀行役員の内部抗争事件をドキュメントで小説化したものである。
講談社「実録 頭取交替」である。著者は山口銀行の役員である。内容は元頭取で相談役をしている人物が指導して、現頭取を退任させ、影の実力者として銀行経営で院政を敷くものである。
その相談役の経歴が興味深い。日立製作所の組合対策の人事管理職であった者を銀行が引き抜き、銀行の組合対策の人事副部長になり、頭取まで登りつめる。頭取退任後、役員でもない相談役となったという。
その間、組合出身者を取締役に引き上げ、相談役の立場で、当時の頭取を解任する頭取交替劇を起こした。その経過が書かれている。昨年メガバンク中間管理職による「倍返し」の銀行ドラマが人気になったが、今回は地方銀行の役員版のようだ。
その後、この解任劇が中国財務局に知ることとなり、役員でもない相談役による解任騒動が銀行のコンプライアンス、ガバメントに問題があると指導を受ける。
指導官庁である財務局に恩を返す形で成立したのが山口銀行によるもみじ銀行合併の銀行再編であると言う。事実かどうか全く不明だが、銀行内部抗争の恥部隠しと財務省、金融監督庁の利害が一致したと言うことのようである。
「山口銀行頭取交代劇」 ここををクリック
「地銀再編と銀行頭取解任クーデター劇」 ここをクリック
講談社「実録 頭取交替」である。著者は山口銀行の役員である。内容は元頭取で相談役をしている人物が指導して、現頭取を退任させ、影の実力者として銀行経営で院政を敷くものである。
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その間、組合出身者を取締役に引き上げ、相談役の立場で、当時の頭取を解任する頭取交替劇を起こした。その経過が書かれている。昨年メガバンク中間管理職による「倍返し」の銀行ドラマが人気になったが、今回は地方銀行の役員版のようだ。
その後、この解任劇が中国財務局に知ることとなり、役員でもない相談役による解任騒動が銀行のコンプライアンス、ガバメントに問題があると指導を受ける。
指導官庁である財務局に恩を返す形で成立したのが山口銀行によるもみじ銀行合併の銀行再編であると言う。事実かどうか全く不明だが、銀行内部抗争の恥部隠しと財務省、金融監督庁の利害が一致したと言うことのようである。
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