ピースフリー東淀川の慰問公演無事終了しました。関係者各位の皆様、ありがとうございました。「優呼」を挟みながらの約2ヶ月の稽古も終わったのです。
今週からは劇団すかんぽ長屋の打ち合わせです。のぼりを立てて車一台で街から街へと芝居を持って渡り歩く旅芝居一座。ふと思いを馳せてしまうのです。どんな小さな所でも、請われれば行って演る。年がら年中芝居する。本当はそうして暮らしたいのです。
俳優というものは、世間的には用のないものなのかも知れません。社会からはみ出した者も多いでしょう。しかし、唯一持つ個性と演技力でかろうじてその身をご見物の前にさらけ出す。儚い存在、それが「役者」ですかね。芸のある者はまだましで、そこまで至らぬ者の末路は寂しいものかも。それでもがんばってしまう我ら拙い者たち。昨夜、「グレイテストショーマン」を観て思いました。「俺たちはサーカスだな」と。しかし、サーカスほどの派手さもなくただ行き詰まる弱小劇団だという事実。不自由な、行くあてもない我が身の想いは「野山を駆けめぐる」。映画のラストはこう締めくくられていました「最も素晴らしい芸術は人を幸福にするものだ」と。上品でも格式でもない、人を楽しませて幸せにすることが至上なのだと。
それこそ我らの真骨頂。そいつをひとつ目指そうじゃないか。今年も一人でも多くのご見物に楽しんでいただき、生涯忘れられない一場をその目に焼き付けてただこうではありませんか。「show must go on」でんがな。