私はTVの「必殺仕事人」が大好きでした。無責任な勧善懲悪の時代劇も好きでしたが、噓くさいながらもあるシビアなルールを持つこのドラマは別格でした。観る者を裏切るという観点からすれば、これほど意外性のあるものは、当時なかったように思います。主人公が人殺しなうえにそれでおまんま食ってるってどうよ。それは一般的に言って「悪」ですよね。では悪が主人公なのですか?いえいえ、みんなから支持されていましたよね?何で?…観たことのある方ならご存知でしょう。観たことのない方は今日は置いてきぼりにします。
人は一面からだけでは計れないものだということが、ドラマの底辺に流れているからこそ、白黒はっきりつけるラストと相まって納得できたんじゃあないんですかね。
仕事は仕事。しかし、人によってその重さ、意味、とらえ方は随分違うんじゃあないんですかね。一般論から一番遠いところにいる私が言っても何の説得力もありゃぁしませんがね。いろんな意味で私も仕事人。他人(ひと)が認めようが認めまいが関係ありません。あっしは、仕事人でさぁ。