昨夜、ピッコロ時代の戦友の通夜に行った。別れの多い人生になったものだとしみじみ。
素晴らしい笑顔の遺影だった。ふと見たその笑顔が胸に突き刺さった。このように笑って見送られたいものだと思った。彼女は素晴らしい人生をおくったのだと確信した。
はたして自分の遺影はどんなだろ?私には望むべくもない人生だ。役者の末路はいかほどのものか。想像できない自分がいる。今だけ人間は未来を考えるすべを持たない。ひとの人生を羨ましがっている余裕はない。良いも悪いもない。それが我らだ。人並みの人生と引き替えにあらゆる人生を選んだのだ。振り返るまい。
「行くも戻るも同じなら、渡りきることだ。」
「また会おうホームズ君!」