神原ワールド稽古場日誌

神原ワールドが繰りひろげる劇の世界・公演のお知らせ・稽古場の模様を皆様にお届けします♡

迷走葉月

2024-08-31 07:45:05 | 演劇

長野の夕焼け雲。


毎日違う温泉に入れてよかったです♨しかしながら、2泊3日の長野旅を振り返る間もなく8月末の台風騒動(@_@)

迷走する台風。迷走する情報。急逝する身内、そして葬儀。…とても慌ただしい葉月でした(>_<)

日曜日より、また稽古合流いたします(^_^)ゞ


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無言館

2024-08-24 23:01:41 | 演劇


 私、少し遅めの夏休みを取りまして、長野県上田市の無言館に行って参りました。
 正しくは、「戦没画学生慰霊美術館 無言館」です。文字通り、戦時中、志半ばで命を落とした画学生たちの絵画を展示している美術館です。
 22日の朝、新幹線の始発に初めて乗り、北(東?)を目指しました。2~3日の旅程でしたが、有意義な休暇でした(帰りは夜行バス)。
 


 本当は3月の公演(「狼は小鳥の夢を見る」)前に行くべきだったのでしょうけど…。知ったのがその後だったので、この夏となりました。
 展示されている描き手の多くの方々が終戦間際(1945年)に亡くなっておられました。どの描き手も、先を案じて、振り絞るように描いておいでのように見受けられました。見るにしたがい、悲しみはもちろん、悔しい気持ちがこみ上げてきました。座長神原が、亡くなられた同業者に思いを馳せ、よく「悔しいなぁ」と呟いていた気持ちがわかったような気がします。
 もっと描きたかった、という思いが絵から伝わってきました。すべての絵が誰かの遺作であり、親族にとっての遺品なのです。
 館内は撮影禁止なので、館外正面だけ撮りました。第二館もあり、傷ついたスケッチのドームとして、ドーム型の天井に彼らのスケッチが貼られてあり、壁面には第一館と同じく絵画が展示されていました(彫塑作品もありました)。さらに図書スペースもあり、自由に書籍が読めるようになっていました。最後の部屋には、絵画の修復作業場があり、今も当時の絵画の修復をされています。

「戦没画学生慰霊美術館 無言館」です。どうぞ機会があればお立ち寄りください。入館料は出口で払うようになっています。入り口は、まるで何処かの館に迷い込んだかのような感覚に陥ります。とても静かで凄まじい場所でした。




 
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ゆく夏 くる秋 空の果て

2024-08-22 05:58:33 | 演劇


 ゆんべは十六夜。霞んでいたので今朝は雨かと思うてましたら、晴れました。

 何と、昨夜の稽古で最終稿が渡されました。台本完成です!「浪花恋ごよみ」全貌が明らかになりました。それぞれに見せ場のある良き人情時代劇でございます。作家神原偉い!
 我ら劇団員(以外の方も)は台本の進捗を見守り、楽しみながら稽古しております。まず我らが感動するのです。それをさらに練って、もっと大きなものにしてお客様にお届けいたします。

 


 芝居は驚くべき素敵な日常をお届けします。しかし、それを体現する俳優は極めて異常です。名の知れた稼げる俳優さんならいざ知らず(そんな方は日本全体の5%ほど)、生活自体がやっとの身で、何かを犠牲にしながら続けている俳優の多いこと多いこと。
 描いた絵が売れている絵描きだけが画家ならば、この世に画家はほとんどいないことになります。絵が売れている絵描きだけが画家ではないように、芝居だけで食べられている俳優だけが俳優ではないのです。演り続ける、何があっても演り続ける者、表現し続ける者を俳優と呼んでほしい。一般常識からはほど遠いところにいるのが、我らなのです。ね、ちょっち異常でしょう?
 その道をひたすら歩む者は、芸術家であれ、スポーツマンであれ、皆求道者なのだと思います。



 追い求める気持ちのある限り、この人生は続くのだと思います。
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浪花の夏🎐芝居の夏

2024-08-19 16:07:43 | 演劇


 芝居は手間暇がかかる。時間や労力、金銭的にも割に合わないものである。スポンサーでも付けば別ですが。昔のパリには芸術家を支援するパトロンが沢山いたようですね。パリといえば、先日NHKの「街角ピアノ ハラミちゃんパリに行く」で、地下鉄構内のパフォーマーは、10倍のオーディションを勝ち得て地下鉄機構に登録できる登録制であると知りました。街がパフォーマーを支援しているところに文化の厚みを感じました。地下鉄利用者だって迷惑なパフォーマーより、より良いパフォーマーの方が嬉しいですよね。
 芸術に限らず、あらゆる分野で、始めるきっかけというものがあると思います。ハラミちゃんのドキュメントはそこを中心にして展開してました。
 良い音楽はすぐに心に働きかけます。理屈抜きで影響が出ます。スポーツは経過にも集中しますが、勝敗によってカタルシスを得ることができます。でも演劇は、ちょっち理屈が絡む分、音楽ほどすんなりとは行きません。何となく受け取る方の都合が関係してくるような気がします。観客の熱が上がりにくいのも、そんなところが関係しているのかもしれません。演劇を理屈で理解しないで、感じて味わうことはシンプルな芸術の鑑賞の仕方なのですが、現代人にはちょっちしんどいんかな。特に芝居はそんな風に味わってはもらえないことが多い。

 ご見物の足はなかなか劇場には向いてくれません。シンプルに楽しんでほしいのですが…。
 結構、木戸銭なんかは勉強して、ハードル低めにさせてもろうてるんですけれどネ(^_^;


蝉が沈黙しました。まだ空では積乱雲と秋の雲がせめぎあう日もありますが…。
夏が終わります。往く夏を惜しみて(^人^)



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送り火

2024-08-16 21:31:11 | 演劇


前に見たのは二十数年前。以前は鴨川からでももっと見えてたはずなのに、何の記憶違いか東山だけチラッと。昔は今ほど橋の上の規制はなかったからかな。

月ばかり見て歩きましたとさ。


39年ほど前に勤めていたからふね屋珈琲熊野店(本店)。
今は二部上場の優良企業。当時は真っ黒なブラックカンパニー。昼休みなしの12時間労働で手取り14万は、昭和でもかなりなもんだと思いますよ。
建て直して、かつての風情のある店ではなくなってましたが、懐かしく拝見しました。

お盆の最終日に墓参りと送り火見物(ひと山だけでしたが)ができて良ございました。ゆくお盆を、帰られる御霊を見送れましたかな。

それにしても、京都も外国人観光客多い!繁華街など、日本人とすれ違うことの方が珍しいくらいだったさ(@_@)




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