『花鳥風月』雑記

素朴に質素に優しくいきたいね

「恍惚の人」

2007年06月04日 | Weblog

(風待ちのアザミ胞子 向島百花園)

雅な花の時期を過ぎ種子となって風まかせの旅立ち
盛りを過ぎた者の侘しさを知る

今BLOGに貼り付けた写真の花名を記入しようとしたが
この花名がプッツリと浮かんで来ない、焦り、イライラ、、、

最近、親しい人の名前がとっさに出て来ない時がある
そろそろ始まったかと心配になる


(タンポポ 成れの果て)

昔、有吉佐和子の『恍惚の人』という本が話題になった
時期があった、その頃は恍惚の人なんて他人事だった。

未来を憂う事も無く、過去を悔やむ事も無く、迫り来る
死を恐れる事も無く、今を生きられる・・・

「恍」も「惚」も多少nuanceは違っても「ほれる」と
いう意味もある字ですよね【ほのかにぼけて、、、】

「認知症・痴呆症」と言う言葉は嫌だけれど、これから
“向かう道”周りから愛されるような「恍惚の人」の方が
いいかなと、くだらん事を思った。

アザミの名前は夕刊見てたら何時の間にやら浮かんだ