靖国神社(3/21)
昭和20年4月5日ソロモン諸島ブーゲンビル島プリアカにおいて兄は
玉砕した、享年27歳であった。出征した当時、私は3歳頃だったろうか
兄の記憶はない、写真などでうかぶ面影のみである。
兄が眠る靖国の大鳥居を見るたびに大戦の英霊に慰霊の念を懐く。
靖国神社のお参りを兼ね、桜の開花宣言が予想される九段に出掛けた。
気象庁が毎年、東京の桜開花宣言をする「標本木」は靖国神社第二
鳥居の先、神門を潜った右側、能楽堂前にある。
靖国で開花宣言された桜(3/21.10:30.東京九段)
5~6輪纏まって咲いていたこのソメイヨシノが今年の東京桜開花宣言の
桜です。この桜を撮るため沢山の報道関係者や大勢の人達がこの桜の
木を取り囲んでいた。
私、気弱なヘナチョコカメラマンも遠慮がちにプロカメラマンの間から
手持ち望遠で撮ったので多少の手ブレはご容赦願いたい。
標本桜の木を囲んで(3/21.靖国神社能楽堂前)
東京の開花も例年と比べ一週間ほど早いという。
満開見頃は来週末ごろだろうか?
靖国神社参拝殿脇の掲示板には、その度に若くして散っていった
出征戦士の両親などに宛てた遺稿が掲示されている
それを読むたび涙してしまう。
今回の掲示、陸軍大佐 寺村義夫 命 (中略・抜粋しました)
御両親様 何ら思ひ残す事もありません。本当に小生、幸福者でした。 二十有七年の御教育、今こそ義夫身を以って具現致します。 故国を離れるに当たり、この決戦に参兵出来る身を喜ぶのみです。 本当に心身一片の雲なき青空の気分です。 征きし報、伝はらば大いに祝って下さい。 では征きます、御達者で。
昭和20年3月27日比島ルソン島山中にて戦死 滋賀県出身 享年28歳