『花鳥風月』雑記

素朴に質素に優しくいきたいね

処暑

2009年08月19日 | 


ぐずぐずした今年の夏も旧盆前頃からやけに蒸し暑かったがこの2・3日、
朝夕は秋の気配さえ感じる。

年を取ると季節の移ろいが気になり待ち遠しい
(感性が敏感になったと言えば格好いいかな?)

トンネルになっている向島百花園の萩も咲き出したかと訪れてみたが
ちょっと早かった。



夏空に似合う芙蓉や葵が元気だった。

モミジアオイはハイビスカスに酷似しているがフヨウもワタもムクゲもオクラも
みな、同属でアオイ科なんですね。

ニワフジという花の白とピンクのコントラストが何とも爽やかでした。
藤の花のように房になって垂れ下がったら見事でしょうね。



園内の通路に蝉が腹を上に向けて動かない、地中で数年耐えて地上に
出て来てから僅か7日の命、この蝉は今日が7日目だったのだろうか?
臨終だとしても誰かに踏み潰されたらいっそう哀れをさそう。

草むらに移してあげようと摘んだ途端、ぜんまい仕掛けの玩具が走り出す
様に飛んで行った。最期の力を振り絞って飛んだのだろう、はかない命が
近くにあった空蝉(ウツセミ)は7日前にあの蝉が脱ぎ捨てた物かな



 空蝉の ごとく服脱ぐ 背を開けて       加藤三七子

 閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声       芭蕉   (山形市 立石寺)




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