月・火曜は学校教育の話です。今回は、妻から聞いた授業の話をします。
妻は2年生の担任です。札幌では、国語の授業で光村図書の教科書を使っており、2年生の最後の方の単元に「スーホの白い馬」という作品があります。
作中、主人公スーホの居住地域を治める殿様が競馬大会を開く場面があります。優勝したスーホを殿様は呼びつけますが、彼が貧しい羊飼いと分かってガッカリしてしまいます。
この場面で妻は、「殿様は、どんな人が優勝すると考えていたと思う?」と問い、ノートに書かせてから発表させました。基本的に否定的な事は言わず、次々と発表させたそうです。
※ 以下、カギカッコは子供の発表、カッコは妻の心の声です。
「強い人だと思う」 (うん、そう言う考えは出てくるよね)
「格好いい人です」 (まぁ、広く考えれば、そう言う考えもあるかな)
「優しい人」 (う~ん、かなり現代っぽいなぁ)
「料理の上手な人」 (…それ、完全に貴方の理想でしょ!)
因みに物語の中では、競馬に優勝した人は殿様の娘と結婚できる…と告知されていました。だから妻は、「料理の上手な人」が出た時、「現代ならポイントの高い条件だけどねぇ」とも思ったそうです。
この後、「色々出てきたけど、絶対に外せない条件は何かな?」と問い直しました。そして、何とか軌道修正して授業を終えたそうです。
さすが2年生。物語の登場人物と自分が、渾然一体となってしまうのですね。 (^_^)
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。