空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

『土漠の花』

2015-04-14 22:08:46 | 本の森
『土漠の花』月村了衛 を読む。

ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たち。
その野営地に、氏族間抗争で命を狙われている女性が駆け込んだとき、壮絶な撤退戦の幕があがった。
圧倒的な数的不利。武器も、土地鑑もない。
通信手段も皆無。自然の猛威も牙を剥く。
最悪の状況のなか、仲間内での疑心暗鬼まで湧き起こる。
なぜここまで激しく攻撃されるのか?
なぜ救援が来ないのか?
自衛官は人を殺せるのか?
最注目の作家が、日本の眼前に迫りくる危機を活写しつつ謳いあげる壮大な人間讃歌。


という、煽り文句だけで「・・・無理・・・」と思っていたけれど
(普段は読まないジャンルである、という意味)
知人にすすめられて読みました。

一気読みしました。

いろいろご意見はあるだろうと思いますが、
自衛隊の海外派遣とか後方支援とかって
こういうことになる、巻き込まれる危険性がある、
というのはわかりました。
平和ぼけしている私のような人間には、
具体的にあげてもらうとわかりやすい、ということはある。

それから「もしあの時、自分がこうしていたら・・・」という後悔をすることがあるけれど
自分の力で何かを大きく変えられると考えるのは
「思いあがり」
なんだろうなぁと思った。
ガツッと殴られた気もしたけれど
真実だよなと感じた次第。

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