空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

『みんな彗星を見ていた』

2016-01-10 20:20:23 | 本の森
『みんな彗星を見ていた』星野博美 を読む。

副題が「私的キリシタン探訪記」。


「ねえねえ、『リュート』って楽器知ってる?」
と突然友人から連絡がきたのが発端で手に取った本。

彼女はそのときこの本を読んでいて、
「まろりん、まろりん」(星野さんの表現)という音がするという「リュート」っていう楽器はどんなの?
と思って、つぶやいてみた、ぐらいの気持ちだった模様。

そりゃあもう、うんちくたれまくりで返信した私に、
聞いた友人のほうが「まじか!!」でしたけどね。
CDまで貸しましたし。



演奏しているつのだたかしさんはねぇ、つのだ3兄弟のひとりなんだよ~。
つのだ☆ひろのご兄弟なのよ~とかね。
「漫画家の兄弟がいることは知ってたけど、たかしさんは知らなかった~」

大河ドラマ「黄金の日日」の話とか。

「高山右近なんて知らんでしょ」知ってるぞ、出てきたもん。

彼女が詳しいキリシタンの話。
(そこはなかなかついていけないのだけれど、いろいろ奥深い、残酷な歴史がある)

(そもそも著者の)星野さんって『コンニャク屋』の人でしょう?と返した私に、
あきれられた気もしなくもないがw


読み切れなかったので2度目のトライ(図書館から借りた)で読破。


東と西が出会ったとき、一体何が起きたのか

多くの謎が潜む、キリシタンの世紀。
長崎からスペインまで、時代を生き抜いた宣教師や信徒の足跡を辿り、新たな視点で伝える。


「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産登録の件もあって
いろいろ注目されている場所ではあるけれど、どこまでをどう登録するのか。

キリシタンのことに限らず
歴史の教科書に載っているものだけが歴史ではないし
あえて、故意に、知られないように、言い方は悪いけれど
「抹消」しているものもあるのかもしれないなぁ、と思ったりもした。


それとは別に、自分の中で「点」として存在している、
例えば「リュート」「ダウランド」「バスク」「昔見たドラマ」
「日本・スペイン交流400年記念」のコンサート・・・
さまざまなことがこの本を読んで、つながったのもおもしろいことだった。


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2 コメント

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食い付かずにはいられない (るねママ)
2016-01-10 22:16:15
単に「キリシタンの歴史」といえども、そのアプローチは様々で、しかも直接足を運ぶスケールが自分とは雲泥の差である、星野氏の行動力と広がりに感動。

通常目にすることも耳にすることもめったにないというリュートをいとも簡単に知っとる飛び越えてその音にあこがれていたしずくさんにびっくり感動。

更に無理矢理渡した本を再度借りてまで読破とはっ!

日頃のドンマイぶっ飛んだ大感動でした(笑)

あ、足を運ぶともっと感動広がるよ(←さりげなく西日本方面のお誘い・・・)

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>るねママさん (しずく)
2016-01-11 23:23:32
私のオタッキーなところを垣間見せてしまう結果になった気がしなくもありませんが

私の友人たちは、
ある意味興味を持ったことについてトコトン!タイプが多い気がしますので
星野さんの身軽さ、探求心は、
それほどぶっ飛んでいるようにも思えず・・・というのが本音(笑)

いや、キリシタン追及する前に、わたしゃ
奈良あたりを探索したいのよ(軽く拒否ww)
ずっと行けてないんだも~ん。
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