ひとめぼれ

本屋にて。

ブックカバーが好き。
レジでつけてくれる紙のブックカバーはエコでないと思う。
でも自分が何を読んでいるのか、不特定多数に発表する気もあまりない。
ゆえに必需品。


今回はこの若干渋いブックカバーにひとめぼれ。

「本体価格の１０％が『あしなが育英会東日本大地震・津波遺児募金』に寄付されます」
と書かれていたのも目についた。


いろいろあって、友人が仕事を辞める。
辞めた後どうするのかな？とりあえず静養かな。
と思っていたら、すぐ東北へ旅立つのだそうだ。
「ボランティアに行ってきます！笛持って！」と
いつになく力強く言っていた。

きっと得るものがあるに違いない。

「小さなことしか今日はできないけど」
と思いながらこのブックカバーを買ってきた。


あの頃、インタビューに映っていた、
春から東京で大学生になるはずだった、家族を全員亡くした彼は今どうしているんだろう。
大学生になったのか、ひとりがんばって働いているのか。
淡々とした口調が耳から離れない。

それと一緒に
知人の「お子さんの入学式はどんなだった？」という問いかけに
私が「入学式なかったから・・・」と答えると
「なんで？」と言われるときの複雑な気持ち。
まだ何年もたっていないのに。
目に見える影響がない場所に住んでいると、すぐ風化するのかなぁ。
そういう私も、いつもいつも考えているわけでは、ないけれども。