本投稿、ボクシングと全く関係のないお話となり恐縮至極。
まあ、しばしお付き合い下さい。
さて、今朝スーツのポケットを探ると、今週オフィス近くのマクドナルドで貰ったビッグマック無料券が入っていました。
ご存知の方も多いと思いますが、このキャンペーン、2013年1月からの新戦略で60秒以内に商品を提供できない場合、ハンバーガーの無料券を渡すというもの。
ですので、ポケットにあったものは私への商品提供が60秒を超えたという証拠です。
1月23日付けの日本経済新聞朝刊の2面下「迫真」のコーナーのプライスウォーズ2という特集があり、「マック原田の反省」と題して、何故このようなキャンペーンを始めたのかということが書かれていました。
背景は2012年の売上高の伸び悩み。
それは、もはや100円メニューにお得感はなく、新たなバリュー戦略が必要との結論に至ったことによるものらしいのです。
で、私はチーズバーガーとハンバーガー、コーヒーのTake Awayをお願いすると、カウンターのスタッフが1分砂時計をひっくり返し作業に入ったのですが、3回目をひっくり返したところにようやく商品が出てきました。
別に急いでいない私にとっては1分だろうが、2分ちょっとかかろうがあまり関係ないのですがね。
それより私が気になったのは、無料券の提供はいわばペナルティやミスと理解するなら、明らかにその場合は「どうもすみませんでした。」の一言があってもよいと思うのですが、その一言がなくて、また説明もないまま(私には初体験でしたのでよく分からないシステム)無料券を渡されたことです。
要は「60秒を超えて待たせた分は、この無料券をくれてやるから文句ないだろう!」というニュアンスがどうしても見えてきたのです。
私は個人的に高級レストランであろうと辻堂の花の舞だろうと焼き鳥屋だろうと、ファストフードの店であろうとスタッフの態度にホスピタリティが感じられれば、その店のリピーターになるし、そうでなければ二度と行かないことにしています。
オフィス近くのマックには「忙しいのにこんなキャンペーンやってさ、全く現場泣かせだよ。」という空気を感じました。
故に私はこの店には二度と行かないつもり。
ところで、昨日、日銀が物価目標を2%とする政府との共同声明を出しました。
長期のデフレが日本経済の足を引っ張っていたので、脱デフレに向けた日銀と政府の連携強化には多少期待しています。
一方でこの失われた何年かを振り返ると、デフレに対応する戦略で伸びた企業もたくさんあって、そのひとつがマックだったわけですね。
私は一般的にモノの値段が安くなることは嬉しいのですが、サービスの質(私的には礼儀や対応と言う基本的なこと。コストだってかかるわけではないので)が落ちるのは嫌ですねぇ。
安かろう悪かろうって感じさせると消費者って逃げて行きますよねやはり。
高くて悪いのは愚の骨頂ですね。
これはスポーツジムの経営にも当てはまるのではと思っています。
とはいえ、60秒ってマックにとっては与えられた短い時間ではありますが、スパーリングや試合のラスト60秒のなんと長いことでしょう・・・。
最後に少しだけボクシングの話につながりましたでしょうか?