デブと云ふものは自分への無頓着さや諦念が強いと思われます。
故に概念としてデブを理解しつつも、では自分が一体どれだけデブなのかを解ろうとしないものです。
具体的には、腹囲がどのくらいあるのか知らないのです。知ることが怖いので人間ドック以外では測らないのです。さらに言えば、痩せる気はないため、デブが常態化することで、自分がデブであることすら忘れがちです。
そうなると、電車の中で自分のせり出た腹がどれほど空間を侵犯しているのか、そのために何人の人々をその腹で圧しているのか分からなくなってしまうのです。
さらにデブは周りを気にしませんから、リュックを背負って身体を厚くし迷惑をかけるのですが、そんなことヘッチャラです。
それでも、デブリュックが朝のラッシュ時の車内で迷惑をかけることは局地戦的な色彩が強いため、たまたま隣に居合わせた通勤客は黙ってやり過ごすしか手立てはありません。
しかしながら、デブリュックが6両編成銀座線を丸々と全停車させることもあり甚だ迷惑なのです。
デブリュックの傾向として、ドアが閉まる寸前、もう人が乗るスペースがないにもかかわらず、発車間際に駆け込みます。腹がせり出してますからなかなか乗り込めません。あたりまえです。いい迷惑です。
悲鳴に近い声をあげる周りの女性たちをせり出た腹で押し込みようやく乗り込みますが、それでもデブは入りきれずに、背負ったリュックが閉まるドアに挟まれること多々あり。
一度降りて次に乗り込めばよいものをデブリュックはそれでも無理やりに乗ろうとするのです。
自分がデブであることを理解していないので、それだけで周りに迷惑をかけていることが分からないのです。
そのためによく電車は遅延してしまうのです。
この辺りの対策を参議院選挙の争点にして欲しいものです。私はその問題の解決を掲げる候補に一票投じるつもりです。