2021 テクニファイバー TF-X1 300
100sq,300g,16/19,320mm,23-25-24
テクニファイバーさんの全く新しいコンセプトによる
ラケット、TF-X1(300)を打ってみました。
今回ガットは色味重視でシグナムプロのトリトンの
1.24mmを54pで。
まず違和感を覚えたのは最近あのヘッドさんですら
文字通り丸くなって、プレステージシリーズでしか
残していないというグリップの扁平形状でした。
ヘッドさんも世の流れには逆らえない?のか今では
殆どのラケットのグリップ形状を扁平から他社と同じ
丸型にしてきていますが、テクニファイバーさんは
世の流れに迎合する気はなく、まだまだ我が道を行く
気のようで、何かそういう意識高い?ところがまた
テクニっぽい気が。
というか、テクニさんのラケットのグリップは元々扁平
形状なので別に驚く事ではないのですが、ここ最近
黄金スペックのラケットは普通の丸型グリップのばかり
だったので体が拒否反応をしていたのかもしれません。
そんな感じでしたが、結局グリップ形状にもすぐに慣れ
その後何も問題ありませんでした。
まず一番気になっていた今回のTF-X1の最大のウリでも
ある快適性ですが、これはかなりよく出来ていました。
幸いな事にここ最近使っているラケットでは何も問題は
起きてないのですが、たまに硬い系ラケットを使った
翌日に肘が重く感じることも。
でもTF-X1は使った翌日に肘が重くなるような感じは
皆無でした。
打っていて手に伝わってくる振動の質が少しだけ何か
違っていて、振動の減退する時間も早い気がします。
それでいて振動をカットし過ぎてボケてしまうような
打感でもなく、この辺の味付けが確かにちょっと他の
ラケットとは一線を画しているような気がしました。
張ったガットも丁度良かったのかもしれませんが実は
今回TF-X1を使って打っていて一番良かったのは
バックのスライスのショットでした。
打感も柔く引っ掛かりの効きもいいので、他のラケット
よりも楽に、安定してコントロールし易かった気が
します。
これはラケットのフェイス形状がかなり丸く、ガット
中央部分がデンスストリングパターンになっていない
(ガットがセンターフォーカスされていない)ので余計に
そう感じたのかもしれません。
全体的にボールの乗りも良いので、丁寧に深く繋ぐ
ようなスライスも良かったです。
スピン系ショットも悪くはなかったのですが、TF-X1の
ボールの飛びの特性上、前に大きくスイングするような
スタイルの方が良いボールがいくような気がしたので
高い弾道でグリグリのボールを打つのはあまり打ち易く
は感じませんでした。(※個人的技量の限界)
そう、実はTF-X1は今回のセッティングではサーブも
含めてボールを強く打った時のピークパワーが乗り
づらくも感じ、どうも思っていたよりボールが伸びて
くれないようなもどかしさも。
やはりラケットの快適性とボールパワーというのは
トレードオフの関係なのかなぁと。
(もしくはセンターフォーカスされてないパターン
とか、スイートスポット拡充の副産物のせい?)
そこで更にオモリを少しトップに足してみる事に。
ラケットトップにオモリを追加して使ってみましたが
まだ他の黄金スペックのラケットと比べてしまうと
ボールのパワーと伸びの鈍さなどを少し感じて
しまいました。
でも、快適性に特化した今回のTF-X1は他の黄金スペ
ラケットと単純に比べるのではなく、例えばダンロップ
のCX400のようなボックス系でフレーム最大厚24mm
前後ぐらいのラケットと比較するのが丁度良かったり
するかもしれません。
今回TF-X1に標準的太さのポリガットを張って使って
みたのですが、最近着実にその種類が増えつつある
マルチ系のポリや1.20ぐらいのもっと細いポリ
もしくはAKプロ16などのようなガットを張ると
TF-X1の持つ特性がもっと生き、良い感じで
ボールを打てそうな気配も。
新たなコンセプトも含めて大変興味深いラケット
なので、近日中に別のガットを張り試してみようと
思います。
【現在の黄金スペック括りでの優先順位メモ】
①パワー&ボールの伸び
②スピン性能
③快適性
③振り抜きの良さ
その他、コントロール性能、見た目の格好良さ
オモリを付ける邪魔になる凸凹等がない事?
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