#テナズケロ
しばらく使ってみたプリンスのビーストO3 100ですが、実は最近まで
全くノーマークでした。個人的にいわゆる黄金スペック系は合わない
と決めつけてしまっていたので避けていたようなところも。
例えば黄金スペックの代表格、バボラのピュアドライブだと飛び過ぎ
すっぽ抜けを警戒してRAが72もあるにも関わらず、1.30mmのポリを
そこそこの高テンションで張っていたりしたのも、肘には良くなくて
結局肘痛で使用を断念しました。
他にもヘッドが出した革命的ラケット、マグネシウムとカーボンが合体
したMXG3では、超パワーがあるのに横のクロスガットが普通より1本
少ない18本しかないせいか、ガットを1.30mmのポリにしてもどうにも
飛びを抑えきれずにこれは合わないぞと。
同じヘッドだと、グラフィンタッチエクストリームでも同じく飛び過ぎ
な感じで合わなくてダメでした。
ボール飛びを抑える為、厚いグリップでスピン成分多めで打てばいい
のですが、厚いグリップをメインにしてずっと打つのは以前はあまり
好きではありませんでした。
そんな過去もあったので基本的に黄金スペック系は避けていたわけですが
ところがヘッドのグラフィン360エクストリームプロを使ってみたら
RAが64ぐらいという事で打感も柔らかくホールド性も高くて、そんなに
グリップを厚くせず自然なスイングで打っても十分にスピンがかかって
ボールもちゃんとコートに収まるので、非常に気に入って使ってました。
実はグラフィン360エクストリームプロのおかげでラケットの選択の幅を
広げることが出来たのでした。
ということで今回のプリンスのビーストO3 100ですが、目から鱗
というか、久しぶりに打ってみると今のO3構造のラケットの出来の
良さに驚きました。
O3構造のラケットって打ち易いところもあるけど、ボールをどこで打っても
あまり変わらない感じで真で打ち抜いた時の感触も、普通のラケットと
比べると多少プアな印象でした。
正直な事を言えば、ちょっと前に使っていたダンロップのSX300ツアー
と今回のビーストの打感はさほど変わらないと言うか、むしろビーストO3
の方が少し良いような気さえします。
それぐらいO3構造ラケットのデメリットだった打感はしっかりしてきた
ようです。
こうなるとO3構造のラケットの恩恵でもある、ガットの撓みの大きさ
による高いホールド性能や、空気抵抗の少なさからくるラケット加速性と
振り抜きの良さ、ポリガットとの相性の良さ、など使っていると良いところ
ばかりが目立つように。
なのでゲームでも楽に良いボールを打たせてくれる感じもあって
苦しい時でもとても頼れるというか、普通のラケットより助けてくれる
気さえしました。
苦しい時にプレステージMPとかのガットが18/20パターンのラケット
だと更に深刻な事態にハマりやすかったりするのに(でもそれが楽しい?)
ダブルス時にヨネックスのVコアを使っている相方とラケットが
接触し、こちらのビーストO3だけ一方的にラケットに傷がついて
塗装コーティングのレベルでヨネラケに負けた?のはちょっと
ばかり想定外であり残念でしたが、それを除けばラケットに求める
ほぼ全ての性能で平均点以上という感じで、ビーストO3 100は
とても満足できる素晴らしいラケットでした。
そうそう、塗装コーティングといえばビーストO3 100のトップ部に
付けたオモリがどうにも剥がれやすい感じがありやむなく上から
セロテープで補強をしていたのですが、見栄え的にはかなり
映えない感じなので、できればあまりやりたくないんですよねぇ。
そこへんのところだけが個人的にはちょっと気になったビースト
O3 100でした。
剥がれやすいトップ部のオモリをセロテープで補強
見苦しい補強部分。応急的な補強のせいか少し剥がれてしまっています