昨年春ごろ使っていたものの、不幸な行き違い
により?そのままになってしまっていたSX300
Tourを最近の好みで再調整しガットも張り替え
ついでに振動止をやたら評判が良いイオニック
ショックレスにしてしばらく使ってみました。
今回ガットをダンロップのエクスプロッシブ
スピン1.25を48pで張って使ってみたのですが
改めて某バボラのピュアアエロ98などと比べて
しまうと(見た目と契約選手的に)SX300Tourは
少し地味ながらも?とても良いラケットに
思えました。
やはり良くも悪くもSX300シリーズといえば
ダンロップさん独自のテクノロジー、スピン
ブースト(弾道補正)と溝(Vエナジーシャフト)が
印象的で引っ張られてしまいがちですが、そう
いう見た目の特徴はともかく、使っていると
扱い易さが目立つラケットでした。
まず打感がかなりソフトでその上パワーもあり
スピンもかかって弾道も上がり、攻守のどんな
場面でもプレイヤーにアシストをしてくれる
ので、なんて優しく出来たラケットなんだと。
今回面サイズが98sqというのも色んな意味で
合っていたようです。
このSX300Tourの稀有な特徴として、普通
細マッチョ系ラケット(100sqの黄金スペック
の98sq版)なのにフレーム厚が23mmとかに
薄型化してなくて、100sqのと同じなのは
パワー面では大いに有利に働き、打ち負け
し難い仕様なのでとても好感触でした。
ただスピン系のショットでは何も不満がない
SX300Tourでしたが、フラット系のショット
では少し相手のコートでのボールの伸びが
渋いような感触も。
この辺は痛し痒しというか、スピン系ショット
特化ラケットなので仕方ないところでしょうか。
ダンロップさん的にはフラット系ショットには
FX500があるじゃない、という感じでしょうし
これにコントロール系のCXシリーズも加えたら
プレーヤー選ばずで、全方位的なラインナップが
完成したので、これであの因縁浅からぬ元鞘の
某フランスのメーカーとガチで勝負する土俵に
立ったという感じかもしれません。
何より今回のSX300シリーズはデザインが過去
のラケットのようにメーカーロゴが過多過ぎて
ゴチャゴチャしてなく、スッキリしているのは
良い感じです。
ただ、これで全てのラケットメーカーがスピン系
ラケットの元祖?にして最大のライバルモデルと
目する、あのピュアアエロシリーズを総合的に
上回ったのかというと、まだ少し差があるような
気もしたり。
最新のピュアアエロ2022では最近のテニス選手
の傾向を分析し、スピン性能を多少犠牲してでも
より早い展開でポイントを取るための特性変化を
施していたような。
やっぱりバボラさんはこの辺が上手いというか
いづれスピン性能だけなら他のメーカーも追い
ついてきて差別化が難しいということのあって
の事だったのかもしれませんが、個人的には
それが絶妙にハマる感じでした。
なのでピュアアエロ2022を使った後にSX300
Tourを使うと面の大きさの大小は置いておいて
ボールの推進力と伸びの部分で差を感じてしまう
ことも。
あとまだ一番差を感じるのが、旧FX500の時にも
感じましたが「ラケットの振り抜き易さ性能」
でも両メーカーにはまだ差を感じるような。
あくまで個人の感覚なのですが、98sqのSX300
Tourでも無印ピュアアエロ(100sq)より若干空気
抵抗感があるような気が。
FX500で比べるとピュアドライブの方が空気
抵抗感が少なく、風切り音も目立たずスムーズに
ラケットをフィニッシュまで振れるような印象も。
比較にあたってラケットを素のままの純粋な状態で
比べての感想ではないですが、それでも両メーカー
の違い、差はあるように思われます。
次の2024年頃に出る?次期SX300シリーズでは
是非ラケットの振り抜き性能にも拘って出して
いただけたら、もっともっと好みのラケットに
なるような気もしたのでした。
見た目はだいぶ追いついた?
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