人間の使命は生産ではなく浪費である

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チョリッシュ ~沖縄から考える自分のルーツ~

2007年03月17日 20時24分15秒 | 旅行記
写真がまだ手に入ってないので今回の旅行から自分が感じた少し真面目な話を。

あなたの出身地はどこですか。僕は今住んでいる土地に3歳の時に引っ越してきたので僕の出身地について聞かれると間違いなく今の住所をあげます。

でも僕は今住んでいるところに故郷といった感情を持ち合わせたことは今までありませんでした。地元の学校も小学校までしか行かなかったというのも大きく影響してると思います。だから地方出身の友人や自分の父親のようにはっきり故郷というものがある人を少し羨ましく思ったこともありました。

そんな自分の知り合いの中にはもちろん沖縄出身の人もいるわけで、実際に彼らの故郷に行ってみると、こんなに海や自然が綺麗で暖かい土地で生まれ育つとはなんて羨ましいと行って直ぐに思いました。時間の流れもとてもゆったりしていて時間に追われる感じはなかったですし。

そんなことをぼんやり考えていた確か3日目だったでしょうか。米軍基地の周りの走ってその近くで食事をとったりしました。冗談抜きで基地は半端ない規模でしたし、街中には米軍が普通に歩いてるし、空には米軍のジェットがブンブン爆音で飛んでいるし。いつでも戦争出来るんだなって思いました。

はっきり言って怖かったです。沖縄で米軍の兵士が起こす事件もよく聞きますし。あんなに綺麗で素晴らしい環境でありながら、その裏での負の側面を見て何とも言えない気分になりました。

そして向こうでは日本に居るという感覚がホントに薄かったです。自分の中のアメリカ像に近い感じがしました。なんかこれは自分の感覚なのでうまく説明は出来ないけど。

で僕は思ったわけです。仮に自分が沖縄で育った時のことを。間違いなく今の自分は有り得ないなと。勉学的にも人間的にも。1番思ったのが音楽面。自分のいる環境で聴く音楽って絶対変わるなって思いました。と言うかそもそもこんなに音楽を聴いてなかったと思う。おそらくサッカーとかをもっとやっていたと思う。または車を乗り回すとか。



てなわけで今まで育ったこの地について有難味も存在意義も感じなかった僕ですが、この旅行を通じて自分の育った地の意味を少し理解した気がしました。客観的に見ないと分からんものですね。自分のルーツって奴が少し見えました。

はっきり言って何もないし、何もかもが中途半端で抜け出したくてしょうがない時期すらあった自分の地元ですが、だからこその意味を少しでも理解出来たことは貴重な体験でした。音楽というものを通して地元が今の場所で良かったと少し思えました。もっと色々な土地を旅して自分はどんな人なのかもっと探ってみたいです。ちゃんちゃん。なーす。