人間の使命は生産ではなく浪費である

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2015年12月05日 21時48分14秒 | 駄文
2015年の年間ベストも続々と出揃ってきましたね。私も色々と目配せしながら、自分の中の年間ベスト作成しております。
数多くあるリストの中でも、近年特に気にしているのが、NME、サインマガジン、今回取り上げますpitchforkであったりします。
上記の3社のリストって、単純に私に刺さるものをチョイスしてくるんですよね。例えばロッキングオンやローリングストーンであったりすると、
聴いてガッカリするものも多く混ざっているので、ここ数年は確認こそすれど、流して読む程度になっています。

そんなpitchforkが先日米大手メディアのコンデナスト(VOGUEやGQを取り扱っているみたいです)に買収されるとのニュースが飛び込んできました。
てかそもそもpitchforkとはなんぞやなんですが、WIREDの記事より抜粋しますと、


・ピッチフォークがローンチしたのは1995年。ミネソタ出身のライアン・シュライバーという18歳の少年が、
 自分の好きな音楽のなかから新作アルバムを紹介するレヴューサイトとして始まった。
 当初はレビューからはじまり、ニュースやインタビュー、特集、フェス、さらに2014年には紙媒体も発行するまでになりました。

・ピッチフォークはインディーロックをコアとするメディアだが、ジャンルへのこだわりはない。
 編集長のリチャードソンは、「何を取り上げるかの基準はあるようでない。自分たちの勘に従っている」

・「いまの読者はジャンルにもはやこだわらない。インターネットの時代になってそれはますます加速している。
 ぼくらが理想としている読者は、あるひとりのアーティストや特定のジャンルではなく、音楽全体で起こっていることに興味があって楽しめる人だね。
 メタルだろうが、ヒップホップだろうが、そこでいま起こっている面白いものに首を突っ込みたくなる、そういう『音楽ギーク』であってほしいんだ」

・2013年はビヨーク、R・ケリーといった大物もブッキングされているが「らしさ」は失われていない。
 サイズの拡大をきっぱり拒絶し、ウェブサイトのブランド力と「親密さ」をてこに、小規模のフェスを各国で展開することで
 ピッチフォークの「輪」を広げていこうというビジネス戦略も、このメディアにふさわしい。最初に出先として選んだのがパリ、というのもシブい。

・「ぼくらにとって理想のレヴュー記事というのは、その作品を聴いたあとに読んでも意味のある記事なんだ。
 単によし悪しを評価するだけでなく、その音楽を聴いたリスナーに、自分では気づかなかったような発見をもたらす。
 これはリコメンエンジンやアルゴリズムにはできないことだと思う」



特に近年だと、きゃりーや安室といった日本のアーティストも取り上げられていて、その辺も面白かったりします。
下記に列記しますアーティストを見て頂ければ、彼らの嗜好が理解できるではないでしょうか。


・pitchforkに愛されたアーティスト※レビューにて8点以上(10点満点)をバンバン叩きだす人達
Arcade Fire(彼らはここで発見され、この1stを通じ、互いにブレイクしていきました。まさに申し子)


LCD Soundsystem(この1stを始め、pitchforkはDFA周辺も大好きですよね、もちろん私も大好きです)


Deerhunter(この辺りのサイケ感も大好物なイメージが強いですね、この新譜なんか最高傑作な感じがします)



・pitchforkに嫌われたアーティスト
JET(大好きなセカンドがまさかの0点!いくらなんでもやり過ぎ)


Mumford & the Sons(新譜では2.0点、嫌われてますねー)


Kings of Leon(正直何故ここまで低いのかが、非常に謎、最高点は3rdの5.4点



個人的にはpitchforkが大きな資本を手にしてもそれを使うアイデアが全く浮かびませんが、彼らのエッジさえ無くならなければ特段問題ないと思います。
しかしあくまでもベースはディスクレビュー、全てはそこですからね。今でも十分収益上げて、拡大成長してるじゃんって話なので。
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曲を作っています。是非に一度、聴いてみて下さい↓
http://hellomrautumn.bandcamp.com
コメント
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