老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

間違いやすい日本語  ~正しい意味で使っていますか~ その③

2019年08月13日 20時58分47秒 | 面白い言葉や語源など
(1)すべからく
「すべて」や「おしなべて」の意味で使っていませんか?
「すべからくは」は“ぜひともしなければならない”“ 当然……すべきである”という意味の言葉で、「学生はすべからく勉強すべし」 というふうに、最後に「べし」がくることが多い。


(2)おっとり刀
「おっとり」は“人柄や態度がゆったり落ち着いているさま。こせこせしないさま。おうよう”という意味をあらわす言葉なのですが、「おっとり刀」という慣用句を“のんびりしている”という意味で使ってしまう人が多いのですが、それは間違いです。

 漢字にすると、「押っ取り刀」あるいは「押取り刀」となり、もともとは「武士が刀を腰に差すまもなく手に取って飛び出すさま」をあらわしているのです。
したがって正しくは「大急ぎで。あわてて。取る物も取り敢えず」という意味で使います。


(3)舌鼓
「舌鼓を打つ」とは、“食べ物がおいしいので、思わず舌を鳴らす様をあらわしている”言葉で、「したつづみ」と言うのが正解です。

 しかし、「したづつみ」と言う(読む)人があまりにも多いので、現在では「したづつみ」も辞書に載るなど、社会的に認知されています。言語としては正しくない(本来は誤読とするべきだ)けれども、慣用的な読み方として認められているということです。


(4)一番ベター
これは日本語ではないのですが、現在では日本語同様に使われる「ベター」という言葉についてです。
TVなどでも、「ベター」と「ベスト」の区別がつかずに、良く「一番ベターなのは」と得意げに話しているゲストがおられます。

 英語を習った時に形容詞の比較級でGood⇒Better⇒Bestと習ったことがあるでしょう。“一番良い”のは「ベスト」で、「一番ベター」ではないのです。(まさ)