老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

ややこしい日本語 その(37) ~「なおざり」と「おざなり」~

2023年04月20日 21時24分10秒 | 面白い言葉や語源など

(先日からパソコンの調子が悪く、夕方から息子に見てもらいました。
最終的な解決は後日に持ち越しとなりましたが、飲みながら色々と話していましたので、ブログの書き込みが少し遅れました)

 同じ4文字の順番が変わっただけで、どちらかが間違いのような気もするのですが、ちゃんとした別の言葉なのです。

 しかも、どちらも“いい加減に対応する”というようなニュアンスで使われるので、余計に混乱します。

 確か「毎日ことば」でも紹介されていたと思いますが、<njstore.jp/w221222/>の説明が判りやすかったので紹介します。


 まず、大まかな意味は
なおざり:いいかげんにしておくこと。本気でないこと
おざなり:その場だけのさま。いいかげんに済ませること
ということですが、漢字で書くとその違いが判るようです。

 即ち、「なおざり」「直去り」あるいは「直ぞあり」に由来すると言われていて、どちらにせよ「直=そのままにして」放っておくようなイメージです。

 一方、「おざなり」はもともと「御座形」と書きます。
「お座敷の形(なり)に合わせて」といったイメージで、もともとは芸者などがお座敷に合わせて態度を変えたことに由来するようです

 要するに、同じく“いい加減に対応する”という意味でも、
「なおざり」は“放っておいてそのままにしておく”ということで、「おざなり」は“その場の間に合わせで済ませる”という違いがあるようです。(まさ)