老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

家電製品を使いこなせていない

2023年06月15日 19時35分34秒 | 高齢化社会での生活・終括・社会保障など

 先日、娘が我が家に来た時のことですが、私が風呂場に洗濯物を干しているのを見て、「何で洗濯物を風呂場に干してんの? この洗濯機は全自動やのに・・・」と不思議そうに言いました。

 前日夜に洗濯したものを、ベランダに干していたのですが、その日の朝ベランダの植木に水をやる際に邪魔になるので、風呂場に取り込んでいたのです。

 確かに我が家にあるのはドラム式の全自動の洗濯機ですが、ツレアイ共々洗濯物はベランダで干して太陽光に当てるのが最善と考えていました。

 従って、我が家では、洗濯機で洗濯・脱水迄をしてから、ベランダに干して日光に当てる。
そして、取り入れ後念のために洗濯機に入れて短時間だけ乾燥させるのがいつものやり方で、初めから全自動で乾燥まで洗濯機に任すということは全くなく、それが当然だと思い込んでいたのです。

 娘に言われて、初めて「全自動」なる言葉の意味を考えさせられましたが、我が家の洗濯物のベランダで干すという遣り方は変わらないでしょう。


改めて考えると、このような事例は家の中に他にもあります。

食器洗浄・乾燥機
 20年ほど前のリフォーム時にオーブンなどとセットでピットイン方式の食器洗浄・乾燥機を設置しましたが、洗浄については2度ほど使用したものの、何か手間がかかるのと洗浄力に100%の信頼性が置けないので、台所用品や食器の洗いはもっぱら人の手でして、機械に入れて乾燥させることとなりました。

 ということで、この機械は洗浄には全く使用せずに、乾燥機としての役割しか果たしていません。

(当時、それ程調べませんでしたが、乾燥だけのものがセットとして、組み込み可能だったのかは不明です)


 前にも書き込んだように、私の携帯電話は専ら通話専用で、時々はカメラ/グーグル・レンズ/天気予報/地図などは利用するものの、その他機能は全く生かせていません。

 LINEについては、テニス仲間との連絡用に一応入れていますが、入った文章に目を通すだけで、時々は「了解です」とは返信するものの、それ以外の架電/発信は一切しないことにしていますので、これも見方を変えれば<宝の持ち腐れ>ということになるのでしょう。

 兎に角、携帯電話だけでなく、家電製品も、その機能を完全に使いこなせていないのが実情です。

 と書き込んだところで「ちょっと待てよ!」です。

 
 現在大きな問題になっているAI(artificial intelligence=人工知能)にも関連しますが、何も与えられた機器に頼り切って使う(或いは使われる)のではなく、上記のようにそれぞれの個人が役に立つと思われる機能だけを選んで利用するという、ある意味では機器本来の目的を生かしきれない鈍感力が、案外今後の人間らしい生活を維持する上での大きな武器になるかも知れないと、少しばかり自画自賛して見たくもなりました。

 “限りある地球資源を大切に!!”と叫ばれている中で、全ての機器を「これでもか!」と言わんばかりに自動化して高価なものにするのではなく、高齢者でも使いこなせる半自動機能の電化製品がもう少し安い価格で提供されれば有難いのですが・・・(まさ)