老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

身近な言葉の語源  文化などに関するもの その③ ~どさ回り/とり~

2023年08月30日 19時22分26秒 | 面白い言葉や語源など

 今朝5時過ぎに尿意を催しトイレに行きましたが、何故か空が真っ赤になっているのに気付き、水分補強がてら台所に行った序に、ベランダから空の様子をパチリ。

 いつも夜中に2~3度はトイレに行くのですが、このような綺麗な朝焼けに気付いたのは初めて。何か儲けたような気持でした。

 午後から河川敷の散歩に出かけましたが、写真を撮りすぎて整理が追い付いていませんので、今日も言葉の話題です。
 
 何れも、かっては芝居などで使われ、一般化した言葉です。

どさ回り:
 “劇団・芸人などが地方回りをすること。また、決まった劇場を持たず、もっぱら地方回りをする劇団”或いは最近では、“地方の支店などに配置転換になること”などを意味しますが、その由来については諸説ある様です。

◆奥州東北では「・・・ということだ」を「ドサア」というので、「ドサア」言葉の田舎に行って興行する芝居のことを、「どさ回り」と言った。

◆流刑地であった佐渡ヶ島が、絶海の孤島であったことから「どさ」が「地方・田舎」の意となりになぞらえて使用された隠語。

◆大雨になると雨漏りがして休みになるような田舎芝居という意味で田舎回りを意味するようになった。

 

とり:
 トリとは、元々、寄席の用語で、“寄席で最後に出演する人。いくつかある演目のうち最後を締めくくる人。また、その演目”を言います。

 その由来については、

 寄席の興行収入は、寄席の経営者側と芸人のギャラに分けられるが、そのギャラは、最後に出る主任格の真打が全て受け取り、芸人達に分けていた。

 演者の最後を取る(真を打つ)ことや、ギャラを取るところから、最後に出演する人を「トリ」と呼ぶようになった。

 上記の意味から、「トリ」を漢字表記する場合、本来は「取り」であるが、トリになる人は主任格であることから、「主任」の漢字が当てられていた。

 現在ではギャラの受け取りに関係なく、最後に出演する人を「トリ」と呼ぶようになっています。(まさ)

<※ この「身近な言葉の語源」については、「語源を楽しむ」(ベスト新書 増井金典著)や「語源由来辞典」などを参考にさせていただいています>


朝焼けの空

同上


野菜たっぷりの今日の夕食 冷奴/野菜炒め/カツオたたき

野菜炒め 牛バラ肉とキャベツ/ピーマン/マイタケ

カツオたたき 見えないくらいにタマネギ/青ネギ/ニンニク/青シソがタップリです