一昨夜に引き続き、昨夜も結構涼しくて、エアコンの助けを借りないまま、窓を開けてままゆっくりと眠ることが出来ましたが、このまま秋に移行してくれればありがたいのですが・・・
所で、最近政治家や公務員が「喫緊の課題」とかいいうような使い方で、良く遣う言葉に「喫緊」と言う言葉があります。ニュアンス的には“急いで対応が必要な”を意味するらしいことは判るのですが、浅学の私は今迄聞いたことが無い言葉だったし、私の周りではこのような難しい言葉を使う人もいないので、この言葉には“どうしても直ぐに結論を出さねばならない”というような本当に緊迫性のある言葉なのかと、一度その意味を調べて見たいと思っていました。
コトバンクでは“差し迫って重要なこと”とありましたが、素直に「差し迫っている重要なこと」とか「直ぐにでも対応が必要なこと」とかもっと判り易い言葉で言っても意味は変わらないようでした。
また、この「喫緊」と言う言葉を調べて行く中で、いくつか判ったことがありますので下記します。
◆「喫緊」と言う漢字は、元々は「吃緊」という漢字だったようです。
◆漢字ペディアなどによると、この「吃」には、
①どもる。言葉がつかえる(「吃音」)②飲む。食べる。吸う、等の意味がある。
②受け入れる。(「喫」に書きかえられるものがある。)
となっており、「吃」を使った言葉として、下記の様な例が挙げられています。
吃驚 (きっきょう) ・吃水(きっすい)・吃逆 (しゃっくり) ・吃驚 (びっくり)
◆「吃」は現在の常用漢字に含まれていません。
・「吃」という字には「どもる」といった意味があり、1946年(昭和21年)に制定された当用漢字表(雑誌や新聞、法令などで使用する漢字の範囲を指すもの)には記載されなかったため、「吃緊(きっきん)」という言葉自体が使われなくなりました
・1981年(昭和56年)に当用漢字表は廃止されて常用漢字表が告示されたた際にも、「吃」という漢字は含まれませんでしたが、「常用漢字表」内における同音の漢字による書き換えが行われた際に「吃水」という言葉が「喫水」へと書き換えられ、それによって「吃緊」も「喫緊」と表記されるようになったようです。
※ 喫水:(draft)船舶が水に浮いているときの,船底から水面までの垂直距離
◆「喫」という漢字には
①のむ。「喫茶」 ②すう。「喫煙」 ③くう。食べる。かむ。「満喫」 ④こうむる。身に受ける。「喫驚」というような意味があり、「吃(キツ)」の書きかえ字として用いられるものがあるとの注釈がついています。(漢字ペディア)
以上で、「喫緊」は「吃緊」の書き換えですが、この言葉でなくては意味が伝わらない様な特別な言葉なのではなく、“差し迫って重要なこと”のようなもっと判り易い言い方をしても、充分に伝わる言葉なのです
まるで、“自分はこのような難しい言葉を知っているんだぞ!”とばかりに、余り使われない言葉を無理に使う位なら、いつも言っている様に“心から。真摯に。寄り添う。親切で丁寧。誠心誠意・・・”などのような人間の心に関する言葉をもっと真面目に使う方がより大事ではないでしょうか・・・ (まさ)
所で、最近政治家や公務員が「喫緊の課題」とかいいうような使い方で、良く遣う言葉に「喫緊」と言う言葉があります。ニュアンス的には“急いで対応が必要な”を意味するらしいことは判るのですが、浅学の私は今迄聞いたことが無い言葉だったし、私の周りではこのような難しい言葉を使う人もいないので、この言葉には“どうしても直ぐに結論を出さねばならない”というような本当に緊迫性のある言葉なのかと、一度その意味を調べて見たいと思っていました。
コトバンクでは“差し迫って重要なこと”とありましたが、素直に「差し迫っている重要なこと」とか「直ぐにでも対応が必要なこと」とかもっと判り易い言葉で言っても意味は変わらないようでした。
また、この「喫緊」と言う言葉を調べて行く中で、いくつか判ったことがありますので下記します。
◆「喫緊」と言う漢字は、元々は「吃緊」という漢字だったようです。
◆漢字ペディアなどによると、この「吃」には、
①どもる。言葉がつかえる(「吃音」)②飲む。食べる。吸う、等の意味がある。
②受け入れる。(「喫」に書きかえられるものがある。)
となっており、「吃」を使った言葉として、下記の様な例が挙げられています。
吃驚 (きっきょう) ・吃水(きっすい)・吃逆 (しゃっくり) ・吃驚 (びっくり)
◆「吃」は現在の常用漢字に含まれていません。
・「吃」という字には「どもる」といった意味があり、1946年(昭和21年)に制定された当用漢字表(雑誌や新聞、法令などで使用する漢字の範囲を指すもの)には記載されなかったため、「吃緊(きっきん)」という言葉自体が使われなくなりました
・1981年(昭和56年)に当用漢字表は廃止されて常用漢字表が告示されたた際にも、「吃」という漢字は含まれませんでしたが、「常用漢字表」内における同音の漢字による書き換えが行われた際に「吃水」という言葉が「喫水」へと書き換えられ、それによって「吃緊」も「喫緊」と表記されるようになったようです。
※ 喫水:(draft)船舶が水に浮いているときの,船底から水面までの垂直距離
◆「喫」という漢字には
①のむ。「喫茶」 ②すう。「喫煙」 ③くう。食べる。かむ。「満喫」 ④こうむる。身に受ける。「喫驚」というような意味があり、「吃(キツ)」の書きかえ字として用いられるものがあるとの注釈がついています。(漢字ペディア)
以上で、「喫緊」は「吃緊」の書き換えですが、この言葉でなくては意味が伝わらない様な特別な言葉なのではなく、“差し迫って重要なこと”のようなもっと判り易い言い方をしても、充分に伝わる言葉なのです
まるで、“自分はこのような難しい言葉を知っているんだぞ!”とばかりに、余り使われない言葉を無理に使う位なら、いつも言っている様に“心から。真摯に。寄り添う。親切で丁寧。誠心誠意・・・”などのような人間の心に関する言葉をもっと真面目に使う方がより大事ではないでしょうか・・・ (まさ)