老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

身近な言葉の語源  人間などに関するもの その⑫ ~ひととなり/ひとはだぬぐ~

2023年06月25日 19時33分31秒 | 面白い言葉や語源など

(今日は定例のテニスの日でしたが、「急な運動は控えた方が良い」との医師のアドバイスもあり、大人しく家で片づけをしていましたのでブログは言葉に関する書き込みです。「ヒト」の付く、少し古い言葉です。)


ひととなり(人と成り):
 最近の学生には、「ひととなり」とはと聞かれて、隣の人と答えるケースも多い様ですが、「人+と+成る」の名詞形である「人と成り」で、‟生まれつきの性質“を意味します。

 古くは、「人と為り」とも書かれていたようですが、この方がピッタリ感はありますね。

 
ひとはだぬぐ(一肌脱ぐ):
 
「ひとはだぬぐ」も現在の若い人には難解な言葉で、
・喧嘩を始める様子
・風呂に入ろうとする様子
・弓を射る様子
・人肌になるように、衣類を脱ぐ様子
等と答える人が多い様です。

 しかし、チコチャンではなく、年寄りは知っています。
「一+肌脱ぐ」で、“ひとつ、本気になって助けよう”という意味です。

 この場合の「肌」は、皮膚のことではなく、物を覆い包んでいるもののことで着物を表し、和服の袖から腕を抜いて、上半身をあらわにすることを「肌脱ぎ」という。

 力仕事をする時は「肌脱ぎ」の姿になることから、他人のために本気で力を貸すことを「一肌脱ぐ」と言うようになったようです。

 また、「一」は、「ここは一つ」「ここは一丁」など、これから行動を起こそうとする時に用いる語の「一」ということです。

 また、着物の両方の袖を脱いで自由に動けて力が十分出せるようになるという「諸肌を脱ぐ」という言葉もありますので、「一肌脱ぐ」の「一肌」を「片袖」と解釈する人も居るようですが、これは間違いで、「諸肌を脱ぐ」の対となる語は、「一肌脱ぐ」ではなく「片肌脱ぐ」です。

 とすれば、「一肌脱ぐ」場合は、「片肌」でも「諸肌」でも、或いはは実際には肌を脱がずに気持ちを込めて助けることでも良いのでしょう。(まさ)

<※ この「身近な言葉の語源」については、「語源を楽しむ」(ベスト新書 増井金典著)や「語源由来辞典」などを参考にさせていただいています>


滑落事故続編  今日は眼科へ

2023年06月24日 20時14分05秒 | 高齢化社会での生活・終括・社会保障など

 昨夜も爆睡し、今朝8時ごろに起床していつもの日課通りに、先ずはトイレで新聞を読んでいたのですが、何故か見えにくい・・・

 トイレを出て、洗面所の鏡を見てビックリ。
左目の周りが赤紫に腫れ上がり、瞼の上側が脹らんで目の上に掛かっていました。

 素人目にも、打撲傷の為内出血が起り、重力に負けて下がってきたのだと思いましたが、一度医者にも診てもらう要ありと判断しました。

 朝食後、顔の外傷だからという事で例によって掛かりつけの整形外科に行くと、先生は「これは目に近い場所なので眼科に行った方が良い」という事で、近くの眼科に。

 
 生憎と土曜日で眼科は沢山の患者が待っているので、午後からも診察があるという事で午後の予約を入れておいて、近くにあり毎週1~2度はお世話になっている整骨院でまだ違和感のあるむち打ちによる肩をほぐして貰いました。

 午後から眼科に出直すと、視力や色々な検査をして貰って、診察は「眼球や視力には異常なし」という事でしたが、肝心の左目の周囲の傷や腫れについては、「投薬の必要なし、後は日にち薬」という事で何の処置もありませんでした。

 ホッとしたものの、暫くはお岩さんのような垂れ下がった瞼や、赤紫に変色した顔に付き合いです。

 

 結局、今回の事故では脳神経科/整形外科/眼科の3つの医院にお世話になることになりましたが、更に大きな事故の可能性があっただけに有難いと思いましょう。

 

 大阪という大都会の真ん中に住んでいるから、このような専門家に直接診てもらえることが出来たので、本当に有難いと思う反面、人口が少ない地方の開業医や診療所では恐らく一人の医者がこれら全ての症状の対応をされているのだと思うと、地方医者の凄さを感じます。

 因みに、私が現在定期的に掛かっている医療機関は、総合医療センター(高血圧、心不全、消化器)以外に、歯科・整形外科・内科・耳鼻咽喉科・皮膚科・整骨院に加え脳神経科・眼科となりましたが、今後は益々増えていくことでしょう。

 幸いにも、今までお世話になったのは夫々信頼が置ける医療機関だとは言え、その選択は本当に大変でした。近くの人や友人に評判を聞いたり、医者からの紹介をお願いしたり、結構労力も必要です。


 前にも書き込んだと思いますが、出来れば「顔科」「手足科」というようなものがあり「顔科」に行けば目・耳・鼻・口などのことが全て対応できるようなシステムが出来れば有難いと思っています。(まさ)


今回の滑落事故に思う 「ゾッ」として「ホッ」

2023年06月23日 21時21分25秒 | 高齢化社会での生活・終括・社会保障など

 昨日簡単に書き込んだハイキング中の滑落事故に関しては、沢山の方からご心配のコメントや電話などを頂き改めて私の不注意で心配をお掛けしたことに対してお詫びとお見舞いに対するお礼を申し上げます。

◆もう一度経過を整理しますと
・M新聞社系列の旅行会社主催の岡山県東北部の兵庫/鳥取県との県境に近い西栗倉村に位置し、氷ノ山後山那岐山国定公園の特別保護地区に指定されている若杉天然林への日帰りのハイキングツアーに参加。

・生憎の雨模様でしたが、駐車場に着いた頃には小雨になっていて、雨準備を整えて計20名の参加者で出発。若杉峠まで到達し昼食後に戻る途中の山道で、木の根っ子か落ち葉に足を滑らせ5~6mの崖を滑落。

・2~3度横回転しながら落ちる感覚を覚えていますが、最期は崖の下にある小川(雨降りでしたが吉井川の源流に近いところで水深は浅かった)まで到達。

 途中の崖は、粘土質の土壌に笹が生えているだけで、大きな石や樹木はなかったのですが小川の中にあった石に顔をぶつけたようです。

・何とか起き上がれ、手足に大きな損傷がないことは判るが、粘土質で滑りやすい崖は自力では登れず、駆け付けてくれたツアーガイドのヘルプによりロープを体に巻いてもらって、他のツアー参加者のアシストもあり、何とか上の歩道迄辿り着く。

・チェック結果、顔面に摺り傷があり、水で洗浄の上でバンドエイドを張ってもらう。
落ち着いて点検すると、途中で吹っ飛んだのかメガネが見当たらないが急斜面を降りて探してもらうことは諦める。

・その後、足腰には異常がなかったが、メガネがなくて遠近感を掴むのに苦労したが、何とか自力で歩いて下の駐車場に辿り着く。

・たまたまこのツアーはハイキングの後、近くにある町営の温泉施設に寄ることになっていたので、そこで体を拭き乾いた衣類に着替えると大きな気分転換意になり事故のショックが少し和らぎました。

 

◆その後の経過
・昨夜は肉体的/精神的な疲れも感じたので、22時ごろに就寝。途中1回トイレに行ったきりで今朝は8時まで熟睡。

・心配していた頭部の違和感はないが、鏡を見ると顔は赤タン/青タンで賑やかな限り。 また首筋に今まで経験したことがないような不快感があり、私は経験はありませんが人に聞いているムチ打ち症のように思えて、先ずは掛かりつけの整形外科へ。

 先生に症状を話すと、顔の擦り傷を見て、「まず脳神経科に行ってチェックしてもらえ」ということで、近くの脳神経科を紹介してもらいました。

・脳神経科では一通り診察後、念のためにCT検査もしよう、ということで近くの専門施設でCT検査を受けて戻りましたが、「現時点では異常なし。但し打撲の場合は暫くして症状が出る場合もあり、今後異常あれば来院すること」ことで、再度整形外科へ。

・首のレントゲンを撮ってもらうと、やはり「軽度のムチ打ち症。とりあえずシップと薬を処方しておくので、これでしばらく様子を見よう」とのことでした。

ということで、やっと一安心。

 

◆今回思いもかけない事故に遭遇し、大げさな言い方をすれば生死の境界まで行って無事に帰ってきたということになるのでしょうが、この2日間の心境などを思い返してみます。

・一言で言うと、<「ゾッ」として「ホッ」>です。

その昔、Tとかいう歌手が「ハッとしてグゥ!」とかいう歌を歌っていましたが、それ流に言うと<「ゾッ」として「ホッ」>という感じでした。

・まず、崖下から引き上げられて滑落した崖とその下のある小川を振り返った時の気持ちは、正に「ゾッ」でした。この崖を石が多い川まで滑り落ちて、大怪我もなく良くぞ自分の足で立って居られているという幸福感と共に、万が一の場合は途中で何かにぶつかったり、底の石にぶつかって、骨折したりさらに最悪の事態になったり、ドクターヘリでも呼ぶような事態になっていたかもという恐怖感、とツアー参加者や関係者に大きな迷惑を掛けることになっていたかもというような思いが湧きだし、正に「ゾッ」という心境でした。

・その後
★メガネがないままに何とか自力でバス迄辿り着けた時の、他の人に迷惑を掛けずに済んだと思った時
★風呂に入り、体を拭いて、乾いた服に着替えた時
★ツアーの皆さんと一緒に梅田に着き、タクシーで自宅に帰れた時
★更に、今日色々な診察を受けて、軽傷で済んだと分かった時。

何れも、何というか「ホッ」としたという気分が強かったです。

 

◆それにしても、色々と教訓を得た今回のハイキングツアーでした。

 自分の老齢に伴う体力/注意力の衰えを再認識しましたし、今後の無理な行動を再検討する機会だと思い、取りあえず月末から7月上旬に予定していた二つのハイキングツアーは参加を取りやめましたが、まだ諦めきれない7月に予定している高山植物園へのツアーについては更に検討してみます。(まさ)


身近な言葉の語源  人間などに関するもの その⑪ ~あいきょう/しあわせ~

2023年06月22日 20時04分28秒 | 面白い言葉や語源など


(今日は悪天候の中を岡山県の自然林ハイキングに出かけていて、先程帰宅した所ですが、悪天候の中の山道で足を滑らし約5m滑落するという事故に遭いました。
現時点では、顔や足の擦り傷に絆創膏を貼っているという状態ですが、念のため明日は医者に行きチェックしてもらいます。という事で今日は言葉に関する書き込みです)


あいきょう(愛敬・愛嬌):

 この言葉は、本当はアイギョウ(愛敬)という仏教語で、本来の意味は“愛し、尊敬する”という意味だったそうで、現在の“にこやかで、可愛らしく、愛想が良い”などの意味は、転用されたもののようです。

 既に平安時代には、女性の顔や言動には、「アイギョウ」という言葉で、現在の「アイキョウ」と同じような意味で使用されていたようですが、いつの間にか「アイキョウ」という言葉が定着したようです。

 

しあわせ(幸せ):
 この語源は、「為合わせ」「仕合わせ」で、“良いことが重なる”という意味のようです。

 つまり、良いことが重なることが「幸福だ」と言われていたのが、いつの間にか「幸福だ」という良い意味だけが固定されていったということのようです。

 最近目にしなくなりましたが、小さな女の子が手を合わせながら、「おててのしわとしわを合わせて、しあわせ・・・」と唱える仏具屋のCMがありましたが、この言葉の語源に近い行為かも知れませんね。

 なお、中国語の「幸」は「若死の逆」、つまり“長生き”を意味するようです。(まさ)

<※ この「身近な言葉の語源」については、「語源を楽しむ」(ベスト新書増井金典著)や「語源由来辞典」などを参考にさせていただいています>




中耳炎発症と梅雨時期の花

2023年06月21日 19時02分44秒 | 高齢化社会での生活・終括・社会保障など

 数日前から、左耳にミミクソが残っているようなごわごわとする違和感があり、また少し湿っているようなので、今日近くの耳鼻科医院に行って来ました。

 私は小さい時には耳が弱くて中耳炎になりやすく、水泳時期の夏になると耳鼻科に掛かりっきりでした。

 大人になってからは収まっていたのですが、40歳台にスクーバ―ダイビングを始めた時に右耳が慢性中耳炎になり鼓膜が破れてしまったので、2週間ほど入院し人工鼓膜の手術を受けましたが、その後全く異状もなく平穏に経過していました。

 従って、約40年ぶりの耳鼻科となりましたが、診断結果は「左耳鼓膜破損」で、原因は耳掃除をし過ぎで鼓膜を痛めたとのことでした。
暫くは耳掃除をやめて、完治に努めます。


 尚、今日の通院の途中でラベンダー(シソ科)とアガパンサス(ユリ科)を目にしましたが、どちらもこの時期を彩る紫系の可愛らしい花です。(まさ)


ラベンダー

同上


アガパンサス

同上

同上