gatagata道を行く

おばさんのよもやまばなし 食べる・歩く・俳句 by sino

高野聖の天生峠

2009-06-09 12:50:24 | Trip&Bike
日曜日に歩いた天生峠は泉鏡花「高野聖」の舞台である
結界を超えて妖界に入ってしまった主人公が怪しい山家の女主人に一夜の宿を請う
その山家が天生峠にあるのだ
この女主人があちらの世界の人で、旅人を誘惑しては鳥獣に変えてしまう
修行中の僧である主人公はその信仰心が役立ち、鳥獣に変えられず山を下りることができる

高野聖は昨夏、歌舞伎座で玉三郎と海老蔵により演じられた(観に行ってはいない)
実は私、かなり前から玉三郎の泉鏡花ものが大好き
最初に観たのは「天守物語」で辻村寿サブローの人形たちと玉三郎のジョイントだった

白鷺城の富姫が、お友達の猪苗代の亀姫を迎える準備をするシーン
夜叉が池のお雪さま・雪姫の息災を気遣うシーン、
白鷺城の天守閣から城下の戦いを眺めるシーン
どれも玉三郎の口許から台詞が零れ出てくる
どうでもいいことだが、富姫の下女たちには秋の七草の名が付けられている

それで4年ほど前、夜叉が池にも登った
ルートはちょとキツイが、雪姫に会えるワクワク感が先に立った
天生峠と夜叉が池、どちらが妖しい風景かというと「夜叉が池」のような気がする

標高は天生峠の方がかなり高い
写真は天生峠の森の中
コメント (4)
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