蒟蒻を掘るや長靴婦人会

「銀化」1月号の銀化の森に載せていただいた

俳句は一人歩きをするもの
俳句の世界では作者が句の背景を語ることはあまり好まれないが
この句は、趣味である俳句と山歩きの両方があっての賜物

１０月にしらびそ高原・下栗の里に出かけたときの句
山の麓で掘っ建て小屋のような薄汚れた蒟蒻工場を見かけて
いつか俳句にしたいと思った
あの日、おいしいと評判の蒟蒻を買うことはできなかったが
おいしい景をいただいた

１１月上京する新幹線の中で
あの小屋を脳裏に描いて句を作った

蒟蒻を掘るや長靴婦人会　　忍