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女性自衛官人権裁判全面勝訴

2010-07-31 23:27:33 | それ以外
女性自衛官人権裁判で全面勝利の判決
 イラク訴訟全国弁護団が開設した「自衛隊110番」を、原告の関係者が知ったことがきっかけで始まった裁判でした。
 声を挙げ、訴え、闘った原告のに心から敬意を表します。

以下イラク自衛隊派兵訴訟の会などからいただいたメールを抜粋

★★全面勝訴!(7/29 札幌地裁判決)★★
勝ちました!

「主文、被告は原告に対し580万円を支払え」に続いて、橋詰均裁判長が判決要旨を読み上げました。
原告はしゃくり上げながら、それを聞き、傍聴の支援者たちも涙腺が緩みっぱなしです。
閉廷し裁判長が退廷するときには、大きな拍手。
とても言葉にならない喜びです。

判決の主な内容は以下の通り。

①性的暴行の事実認定については、「合意の上だった」とのA三曹の主張は「信用できない」と退け、「階級の上下関係を利用し、周囲から隔絶された部屋で女性の抵抗を抑圧した」と認定。

②上司らの事後対応については、原告に対して適切な保護、援助の措置を取らなかったこと、被害を訴えた原告を退職に追い込もうとしたことを違法な処遇と断罪

③三曹の暴行による慰謝料を200万円、監督者として義務を尽くさなかった上司らの処遇による慰謝料を300万円と認定(80万円は弁護士費用)

※認定事項として、
部隊には
「組織として、性的加害行為に対する泣き寝入りが生じないように苦情相談体制を整える義務」
「(被害申告がなされたら)どのような加害行為がなされ、これにより被害者がどの程度の被害を受けたのかという事実関係の調査」
を行い、被害の深刻さに応じ、
①被害配慮義務、②環境調整義務、③不利益防止義務、を負うとして、
婦人科の受信が妨げられたこと、加害者の隔離が不十分であったこと、退職が強要されたことなどを、具体的に認定しました。

しかし、また終わったわけではありません。
国が控訴をしないよう、今一度、皆さんのお力を貸してください。


★★国が控訴しないよう、要請文を送ってください★★

国側が控訴しないよう、菅総理大臣、北澤防衛大臣、千葉法務大臣宛に、要請文を送ってください。

(要請文例)
「国は、7月29日札幌地裁で言い渡された女性自衛官人権裁判(平成19年ワ第1205号事件)の判決に従って下さい。
裁判の長期化はさらに原告を苦しめることにほかなりません。
そして、二度とこのような事件を起こさないよう、自衛隊のセクハラ防止対策を本判決に基づいて検証し、実効性のある再発防止対策を講じる
ことを強く求めます。」

控訴期限は8月12日(水)です。


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