素振りブログ。

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進撃の巨人の今後

2019年06月26日 06時20分06秒 | 日記
今期のアニメ進撃、マーレ編に入る直前で終わりそうですね。
マーレ編は4期か。

ここらあたりから「教育の恐ろしさ」という人間の業みたいなものに話が大きく関わってくる展開になるのよね。

マーレではエルディア人は「かつて世界の支配者として君臨した悪い民族」と一般で教えているので、エルディア人は生まれながらにしてまともな人間としての扱いを受けられず。
気分次第でいつ殺されても文句を言えない立場に置かれている。
で、エルディア人は生き残るために犬のようにその屈辱的な歴史観をヘラヘラ笑って受け入れ、何をされても文句を言わない情けない奴ばかりになってるけど。
そんな奴隷以下の立場を甘んじて受け入れるような敗北主義者ばかりじゃないのが当然で。
そういう人は、反動で当然のことながら国粋主義者になる。
で、我が子に今度は自分がされてきたこととベクトルは反対だけど、本質的には同じことを教育してしまう。
子供を未来の希望ではなく、自分たちの悲願を達成するための道具として扱ってしまう。

その結果、エレンの腹違いの兄ジークは

「エルディア人は生まれてきたことが間違いだった」
「エルディア人が生まれてくることは、誰に対しても、当のエルディア人にも不幸でしかない」
「今現在、自分が幸福だと感じているエルディア人がいるかもしれないが、それは妄想」
「だから全エルディア人を去勢し、滅んでしまおう」

こういう考えに至ってしまうわけですが。
自分が生まれてきたことに全く何の喜びも感じることができない人生だったから。

客観的に見ればエルディア人が全員居なくなっても、今度はまた別のエルディア人の役回りを担う民族が出るだけで、おそらく何も変わるまいと思うのですが、そこに思い至らないんだよね。
ジーク、頭良いはずなのに。

全部、教育が悪いんだよなぁ。
特定の誰かを貶めるような歪んだ教育は、悲劇しか生まない。
歪みは必ずその弊害、反動をもたらし、さらなる悲劇を呼び起こすから。

ここら辺の話の深さがすごい好みで、毎月楽しみにしてる漫画なんですけど。
結末どうなるのかな。

今現在、エレンは「歪んだ世界を解きほぐすのは早々に諦め、世界は歪んでいるものだということを受け入れ、それでもなお生き残るにはどうすればいいか?」
こういう思想で動いていると思うんだけど。

それ、現実的な選択だとは思うんだけど、漫画的にはどうなんでしょうね?
あまりにも夢が無さすぎるというか。