素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

後期シリーズを前期ファンが毛嫌いする理由が分かってしまった

2021年02月06日 16時31分05秒 | 日記
先日、必殺仕事人(無印)が最終回を迎えて。
そのラストに「色々あったけど、必殺らしい終わり方だ」と思って称賛してたんですよ。

おでん屋の左門が、仕事で手に入れてしまった重要証拠の手紙(賄賂の受け渡しの隠語が記されている)を、うっかり娘に握らせてて。
そのせいで、家に悪党に押し込まれ

妻を殺害され、娘は目の前で母を殺されたショックで記憶喪失になる。

で、悪党を全て仕事に掛けて全滅させるも。

仕事人という仕事に絶望してしまった左門が、記憶喪失の娘を連れて、江戸を出て行くラスト。

「落ち着いたら知らせろ」

「いや、知らせねぇ」

「じゃあ二度とけえってくるんじゃねぇぞ」

……このやり取り。
もう二度と、仕事の世界に足を踏み入れるのは御免だ。
何のために俺は手を汚した?
悪党を裁きたいって気持ちもあったかもしれないけど、一番の理由は、それで妻子を食わすことだったじゃないか。
なのに、その仕事のせいで最愛の妻を亡くすなんて。

この絶望。
だからこその「いや、知らせねぇ」なんですよな。
もう二度と仕事に関わるのは御免だ。全て忘却したい、って気持ち。
二度とけえってくるな、は主水の「じゃあお前は二度とこの世界に足を踏み入れるな。それがお前のためだ」って優しさも入ってる。
依頼殺人稼業の業の深さとか、因果応報とか。
色々感じられて、良いラストだったんですよ。

で、その次の再放送なのですが。

必殺仕事人Ⅲ……。

大昔に見たきりだなぁ。
どんなんだったっけ?

仕事を舐めたガキがひとり登場したような記憶があるけど……

で、視聴。

感想。
こりゃなんだ?(半狂乱)

……新入りの問題の小僧がウザ過ぎて。
何が「正義の仕事人」だ。
悪党なら殺しても構わないってか?

「俺たちが仕事をして、世の中良くなったかい?」

「俺たちが仕置した連中にだって、大切に思ってくれる誰かがいたのかもしれないんだぜ?」

……これら、前期シリーズの深い言葉を全否定するその存在。
いやもう、帰れ。

こいつのね、仕事に対する姿勢が軽過ぎてね。
悪党が相手なら、殺しても構わない、なんならタダでやっても問題ないって思ってんの。

そこが不快。めっちゃ不快。

で、最初の仕事(不良岡っ引きを感電死させる)をやり遂げて。
出た台詞「明日、模試なんで早く帰って寝ます」

お前はひょっとしてサイコパスか?

……正直さ、前期ファンが後期必殺に言う台詞

「後期はどんなものでも長く続くと腐ってしまう好例」

これについて、実感なかったんですけど。
ようやく実感できましたわ。

……こりゃ駄目だ。
早送りで見るどころかもう、ながら作業で作業用BGMにするかも考えるレベル。

……他の前期必殺を再放送して欲しかったですよ。マジで。


コメントを投稿